◇◆◇日々のみ言葉
2020年1月24日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き20章13節~14節】
20:13 さて、私たちは先に船に乗り込んで、アソスに向けて出帆した。そしてアソスでパウロを船に乗せることにしていた。パウロが、自分は陸路をとるつもりで、そう決めておいたからである。
20:14 こうして、パウロはアソスで私たちと落ち合い、私たちは彼を船に乗せてミテレネに着いた。
◎ショートメッセージ
《青年ユテコは生き返りました。彼は、間違いなく一度死んだのです。その時、彼が何かを体験したことは事実です。もちろん、それは彼だけが知っていることです。
ところで、なぜこのような事件が起きたのでしょうか。いいえ。主イエス様は、このことをなぜ許可されたのでしょうか。
一つは、ユテコ本人の為です。
そしてもう一つは、そこに集まった多くの主にある兄弟の信仰が強められる為です。なぜなら、人々は生き返ったユテコを家に連れて行き、ひとかたならず慰められた、とあるからです。
この時、パウロが宣べ伝えている主イエスこそ、真の神様であることを、主ご自身が証明されたのです。まさしくすべての栄光は、主イエス様のものであるからです。
さて、夜が明けると、パウロ一行は出発します。しかし、ルカはここで二手に分かれたことを書き記しています。
ところでルカは、「私たち」と書き記しています。この書き方は、パウロとルカの二人を指し示す書き方であったのですが、パウロはそこから一人外れます。なぜなら彼は、陸路を通ってアソスに行くことを決めていたからです。
アソスとは、小アジヤ西端のムシヤにある港町のことです。トロアスの南25キロの所にある港町で、このあたりは、夏、日没になると夕なぎになるため、船は夜間その町に停泊するのが常でした。標高234メートルの丘の上に立つ風光明媚な町で、長さ3キロの城壁に囲まれていました。
パウロが、なぜ一人で25キロの道のりを陸路を歩いて行く理由は書かれてはいませんが、船の運賃を節約したのではなく、おそらくその道にも、以前立ち寄ったさいに、救われた魂が存在していたからではないでしょうか。あるいは、すでに教会が建てられてあったのかも知れません。
さて、ルカがここに示す「私たち」とは、具体的に誰を指すのでしょうか。可能性として考えられる人物は、ルカ、そしてマルコとアリスタルコとテモテです。
おそらく彼らは、ローマへの旅の時にもパウロと共に同行し、乗船し、破船します。
アソスにおいて、パウロとルカの一行は合流しますと、今度は船でミテレネに向かいます。
ミテレネとは、小アジヤ西海岸近くにあるエーゲ海のレスボス島の首都のことです。レスボス島の東岸にあって、紀元前80年頃にローマの軍門に下り、その後にローマ帝国アジヤ州の所属となりました。》