◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月31日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書3章7節~12節】
3:7 しかし、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けに来るのを見たとき、ヨハネは彼らに言った。「まむしのすえたち。だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか。
3:8 それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。
3:9 『われわれの先祖はアブラハムだ。』と心の中で言うような考えではいけません。あなたがたに言っておくが、神は、この石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです。
3:10 斧もすでに木の根元に置かれています。だから、良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。
3:11 私は、あなたがたが悔い改めるために、水のバプテスマを授けていますが、私のあとから来られる方は、私よりもさらに力のある方です。私はその方のはきものを脱がせてあげる値うちもありません。その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマをお授けになります。
3:12 手に箕を持っておられ、ご自分の脱穀場をすみずみまできよめられます。麦を倉に納め、殻を消えない火で焼き尽くされます。」
◎ショートメッセージ
《マタイはこのように書き記しています。
『さて、エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川沿いの全地域の人々がヨハネの所へ出て行き、自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けた。(マタイの福音書3:5~3:6)』
この働きが、遠く離れたエルサレムにまで知れ渡ったわけです。当時のイスラエルは、ローマ帝国からイスラエルを、そしてユダヤ人たちを救い出してくれる「政治的メシヤ」多望の時代であり、様々な自称メシヤが登場しては、ローマに抵抗しましたが、皆鎮圧されてしまいました。その頃に、バプテスマのヨハネが荒野に現われたのです。
さて、この場所ですが、エルサレム近辺や郊外ではなく、ガリラヤ湖近くのヨルダン川、すなわち上ヨルダン川がガリラヤ湖に注ぐよりも上流の川岸ではなかったかと考えられます。
バプテスマのヨハネは、エルサレムおよびユダヤ全土、そしてヨルダン川沿いの全地域を移動しながら、「悔い改め」を迫り、バプテスマを授けていたことは明白です。
これは推測ですが、最初はエルサレム近くのヨルダン川から始めて、徐々に上流へとさかのぼって行ったのではないでしょうか。
そしてついに、カペナウム近くのヨルダン川の流れまでやって来たのです。その頃に、シモン・ペテロの弟アンデレとゼベダイの子ヤコブの弟ヨハネが、バプテスマのヨハネの弟子となり、洗礼を授ける手助けをしていたことは、ほぼ間違いないことです。
そこへ、エルサレムから遣わされたパリサイ人やサドカイ人が大勢やって来たのです。
「パリサイ人」とは、律法学者であって、最も厳格に「口伝律法(昔の人の言い伝え)」を守ろうとするパリサイ派に属するラビたちのことを指しています。
「サドカイ人」とは、律法学者の中のサドカイ派に属する人々の事であって、おもに「祭司」や「祭司長」たちが属しています。
その彼らが、バプテスマのヨハネから悔い改めのバプテスマを受ける為に、いいえ受けると見せかけて、別の目的を持ってやって来た、と言うのが事実なのです。
明日も同じ箇所からです。》