◇◆◇日々のみ言葉
2020年8月1日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書3章7節~12節】
3:7 しかし、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けに来るのを見たとき、ヨハネは彼らに言った。「まむしのすえたち。だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか。
3:8 それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。
3:9 『われわれの先祖はアブラハムだ。』と心の中で言うような考えではいけません。あなたがたに言っておくが、神は、この石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです。
3:10 斧もすでに木の根元に置かれています。だから、良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。
3:11 私は、あなたがたが悔い改めるために、水のバプテスマを授けていますが、私のあとから来られる方は、私よりもさらに力のある方です。私はその方のはきものを脱がせてあげる値うちもありません。その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマをお授けになります。
3:12 手に箕を持っておられ、ご自分の脱穀場をすみずみまできよめられます。麦を倉に納め、殻を消えない火で焼き尽くされます。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
ヨハネの所に、大勢の人々が「悔い改めのバプテスマ」を受ける為にやって来ました。そして、パリサイ人やサドカイ人たちもバプテスマを受けに来るのが見えたのです。
彼らは、エルサレムの議会から遣わされた者たちであったのです。ところで、なぜヨハネは、彼らがパリサイ人やサドカイ人であることが分かったのでしょうか。それは、その格好をしていたからです。
パリサイ人とは、律法学者のパリサイ派に属するラビで、おもに教育者でありました。よって一目瞭然で、それと分かる姿格好をしており、自分がパリサイ派であることを誇示していたのです。
またサドカイ人とは、同じくサドカイ派に属する律法学者であって、おもに祭司たちが属しておりました。よって祭司たちも同じで、その職を誇示していたのです。
彼らの心の中には、「悔い改め」る事など、何一つありませんでした。特にパリサイ人は、一般のユダヤ人たちからも尊敬され、自分たちこそが、律法を最も厳格に、かつ完璧に遵守している「正しい者」であると言う自負があったからです。
またサドカイ人に属する祭司長や祭司たちは、その職は世襲制であり、イスラエルの神に仕えている、選民ユダヤ人の中のさらに選ばれし者と言う自負があったからです。
よって、バプテスマのヨハネから「悔い改め」のバプテスマを受ける必要はないわけで、むしろヨハネの働きを妨害し、あるいは中傷する為にやって来たとも言えるのです。
母エリサベツの胎内に宿った時から聖霊に満たされていたヨハネは、霊の目を持って彼らに厳しく宣言します。
「まむしのすえたち。だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか。それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。『われわれの先祖はアブラハムだ。』と心の中で言うような考えではいけません。あなたがたに言っておくが、神は、この石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです。斧もすでに木の根元に置かれています。だから、良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。」
ここでヨハネが言っています「われわれの先祖はアブラハム」と言うことは、彼らは、自分たちが、当然「アブラハムに約束された祝福」を受けるべき者であると言う強い確信を持っていたのです。まさに自分たちだけが正しいと主張するのです。何と言う傲慢な事でしょうか。
正しい人は、主イエス様ただおひとりしかおられないのです。》