• 日々のみ言葉 2021年8月20日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年8月20日(金)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書18章11節】
    18:11 〔「人の子は、滅んでいる者を救うために来たのです。」〕

    ◎ショートメッセージ
    《この節には、カギ括弧がついています。これは、古い写本の多くは、この節を欠くことから、このような位置づけとなっているようです。
     この後、主イエスは弟子たちに、「九十九匹の羊」の有名なたとえを話されます。そのたとえの前に、文脈をつなげる為に、この節が挿入された感じがいたします。
     「九十九匹の羊」のたとえは、明日から数日をかけてじっくりと学んで行きましょう。

     さて、今日の聖書箇所はたったの1節です。
    『「人の子は、滅んでいる者を救うために来たのです。」』

     これは、シモン・ペテロの家の中において、弟子たちに主イエスが言われた言葉です。

     まず「人の子」ですが、これは主イエスがご自身のことを好んで、このように言われる表現で、実はダニエル書に預言されていますメシアのことを指しています。

     最高議会において、主イエスは大祭司カヤパや議員たちの前でこう宣言します。

    『大祭司はイエスに言った。
    「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」
     イエスは彼に言われた。
    「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」(マタイの福音書26:63~26:64)』と。

     主イエスは、この発言で死刑を宣告されるのです。しかも、真実を言われたにも関わらず、自分を神の子とした冒?罪で、死罪を言い渡されるのです。

     次に、「滅んでいる者」とは、どのような意味なのでしょうか。
     かつての私たちは、皆が「滅び行く者」でした。しかし主イエスはもっと明確に、「滅んでいる者」と宣告されています。つまり現在進行形ではなく、過去形であるのです。

     すなわち、かつての私たちは、みな死に行く者ではなく、死んだ者なのです。霊的には明らかに死人です。主イエスは、「救うために来た」と言われます。はっきりと、ご自身が「救い主」であることを教えているのです。

     もちろん救いの完成は、十字架上でなされます。そして三日目に復活されるのです。これこそが、主イエスを信じる者には、新しい命が、しかも永遠のいのちが与えられる、何よりものしるしなのです。》

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