◇◆◇日々のみ言葉
2021年10月23日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書22章11節~14節】
22:11 ところで、王が客を見ようとしてはいって来ると、そこに婚礼の礼服を着ていない者がひとりいた。
22:12 そこで、王は言った。『あなたは、どうして礼服を着ないで、ここにはいって来たのですか。』しかし、彼は黙っていた。
22:13 そこで、王はしもべたちに、『あれの手足を縛って、外の暗やみに放り出せ。そこで泣いて歯ぎしりするのだ。』と言った。
22:14 招待される者は多いが、選ばれる者は少ないのです。」
◎ショートメッセージ
《引き続き、「王子の結婚の披露宴」のたとえから学びます。
王はしもべたちに言いました。
「宴会の用意はできているが、招待しておいた人たちは、それにふさわしくなかった。だから、大通りに行って、出会った者をみな宴会に招きなさい。」と。
それで、しもべたちは、通りに出て行って、良い人でも悪い人でも出会った者をみな集めたので、宴会場は客で一杯になったのです。もちろん婚宴の席ですので、彼らに招待状が渡されたことは言うまでもありません。なぜなら王は、「招きなさい」と言っていますから。
そして、王が招待された客を見ようとはいって来たのです。最初の時には、王が招待した客でありましたから、王は誰が来たのか、また来なかったのかを知っていたことになります。
しかし、今回は違います。しもべたちが出会って、手当たり次第に招待した客ですので、どんな客が来ているのか、王自身確認に出向いたわけです。
するとそこに、婚礼の礼服を着ていない者がひとりいたと言うのです。と言うことは、他の招待客は、みな婚礼の礼服を着ていたことになります。
そこで王は彼に言います。
「あなたは、どうして礼服を着ないで、ここにはいって来たのですか。」
しかし、彼は答えようとはせず、黙っていると言うのです。
これはどのようなことなのでしょうか。実は礼服は、招待状と共に配られていたと考えられます。もし、招待された人が、婚礼の礼服を持っていなかったとしたら、行きたくとも行けないことになります。
要するに、金持ちは行くことが出来、貧乏な人は行くことが出来ないと言うことです。そうではないのです。この婚宴は王の「ひとり子」である愛する王子の婚宴なのです。つまり、その席に座るに相応しい礼服が必要であると言うことです。
さて、この者は故意に、あえて配られていた礼服を着て来なかったことになります。それゆえ、王はしもべたちに言います。
「あれの手足を縛って、外の暗やみに放り出せ。そこで泣いて歯ぎしりするのだ。」と。
明日は、現代訳を踏まえて、「礼服」とは何なのか、考えて見たいと思います。》