◇◆◇日々のみ言葉
2021年10月29日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書22章23節~28節】
22:23 その日、復活はないと言っているサドカイ人たちが、イエスの所に来て、質問して、
22:24 言った。「先生。モーセは『もし、ある人が子のないままで死んだなら、その弟は兄の妻をめとって、兄のための子をもうけねばならない。』と言いました。
22:25 ところで、私たちの間に七人兄弟がありました。長男は結婚しましたが、死んで、子がなかったので、その妻を弟に残しました。
22:26 次男も三男も、七人とも同じようになりました。
22:27 そして、最後に、その女も死にました。
22:28 すると復活の際には、その女は七人のうちだれの妻なのでしょうか。彼らはみな、その女を妻にしたのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からです。昨日は、「サドカイ派」すなわち「サドカイ人」について学びました。そのサドカイ派に属していますサドカイ人たちが、主イエスの所にやって来たのです。
彼らは「モーセ五書」だけに権威を認めていますから、この質問の元になった根拠は、やはりイスラエルの第5子のユダの事例であるかと思われます。
創世記によれば、
『ユダは、その長子エルにタマルという妻を迎えた。しかしユダの長子エルは主を怒らせていたので、主は彼を殺した。
それでユダはオナンに言った。「あなたは兄嫁のところにはいり、義弟としての務めを果たしなさい。そしてあなたの兄のために子孫を起こすようにしなさい。」
しかしオナンは、その生まれる子が自分のものとならないのを知っていたので、兄に子孫を与えないために、兄嫁のところにはいると、地に流していた。彼のしたことは主を怒らせたので、主は彼をも殺した。
そこでユダは、嫁のタマルに、「わが子シェラが成人するまで、あなたの父の家でやもめのままでいなさい。」と言った。それはシェラもまた、兄たちのように死ぬといけないと思ったからである。タマルは父の家に行き、そこに住むようになった。(創世記38:6 ~38:11)』と書かれています。
実際にタマルはやがて、義父ユダによって、二人の息子ペレツとゼラフが与えられることになります。しかもこのペレツの子孫がダビデ王であり、やがては主イエスへと、その血が繋がって行くことになるわけです。
この事例から、長男エル、次男オナン、そして義父ユダ、サドカイ人たちが言っていますことが真実ならば、復活後には、タマルはいったい誰の妻となり得ると言えるのでしょうか。
この事実をさらに誇張して、復活を信じていない彼らは、主イエスを侮辱し、嘲笑しようとしたわけです。
しかし主イエスは、この悪意に満ちた質問に、彼らを悔い改めさせる意図を込めて、ていねいに、なおかつ権威を持って答えられるのです。》