• 日々のみ言葉 2021年10月30日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年10月30日(土)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書22章29節~33節】
    22:29 しかし、イエスは彼らに答えて言われた。「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからです。
    22:30 復活の時には、人はめとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。
    22:31 それに、死人の復活については、神があなたがたに語られた事を、あなたがたは読んだことがないのですか。
    22:32 『私は、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』とあります。神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。」
    22:33 群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。

    ◎ショートメッセージ
    《当時のユダヤ教会は、人間の死後のことについて、意見は大きく二つに分かれていました。
     パリサイ人たちやエッセネ派の律法学者たちは、一般大衆が素朴に信じていたように、人間の霊魂は死後も生き続け、いつか体を取り戻す、つまり復活すると言う信仰を持っていたのです。
     そしてもう一つは、サドカイ人たちは、人間は死ぬと体も霊魂もすべて終わると言う信仰を持っており、つまり復活を否定していたのです。

     今から二千年以上も前のユダヤでさえ、こうであったのです。しかもサドカイ派に属するサドカイ人たちの多くは、エルサレム神殿に仕える祭司であったのです。
     その祭司たちは、天使の存在さえも信じていなかったのです。当時のユダヤの世界では、今と違って、天使の現われは日常茶飯事であったにも関わらずにです。今の日本の現状も、二千年前のユダヤと全く同じようなものなのではないでしょうか。

     さて、主イエスは言われます。
    「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからです。復活の時には、人はめとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。」

     当時の一般的なユダヤ人たちとパリサイ人たちは、復活を信じていましたが、復活した後は、今の世と全く同じ世界が続いていると考えていたのです。それだからこそ、誰の妻になるのか、と質問して来たわけです。

     主イエスは、ここで、「天使」すなわち「御使い」の存在を、明らかにしています。そして、復活後の世界は、まったく異なっている世界であることも、明確にしているのです。

    「それに、死人の復活については、神があなたがたに語られた事を、あなたがたは読んだことがないのですか。『私は、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』とあります。神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。」

     この言葉には驚くべき真理と真実が込められています。主イエスは、はっきりと、アブラハム、イサク、ヤコブが、生きていることを言われているのです。》

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