◇◆◇日々のみ言葉
2022年3月16日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書27章62節~66節】
27:62 さて、次の日、すなわち備えの日の翌日、祭司長、パリサイ人たちはピラトのところに集まって、
27:63 こう言った。「閣下。あの、人をだます男がまだ生きていたとき、『自分は三日の後によみがえる。』と言っていたのを思い出しました。
27:64 ですから、三日目まで墓の番をするように命じて下さい。そうでないと、弟子たちが来て、彼を盗み出して、『死人の中からよみがえった。』と民衆に言うかもしれません。そうなると、この惑わしのほうが、前の場合より、もっとひどいことになります。」
27:65 ピラトは「番兵を出してやるから、行ってできるだけの番をさせるがよい。」と彼らに言った。
27:66 そこで、彼らは行って、石に封印をし、番兵が墓の番をした。
◎ショートメッセージ
《ユダヤの指導者たち、すなわち祭司長やパリサイ人たちは、安息日において、「昔の人の言い伝え(ミシュナ)」に背き、ローマ総督ポンテオ・ピラトの所に集まったのです。 この行為こそ、いかに彼らが、律法を遵守して守っていると主張しても、実は、見せかけでしかないことを、明らかにするものです。
彼らは言います。
「閣下。あの、人をだます男がまだ生きていたとき、『自分は三日の後によみがえる。』と言っていたのを思い出しました。ですから、三日目まで墓の番をするように命じて下さい。そうでないと、弟子たちが来て、彼を盗み出して、『死人の中からよみがえった。』と民衆に言うかもしれません。そうなると、この惑わしのほうが、前の場合より、もっとひどいことになります。」と。
何と、十二使徒よりも、彼らの方が「主イエスの復活」を信じているのです。本来ならば、神殿の警備に当たっているユダヤ人兵士に、墓の番をさせれば良いことなのですが、彼らは、ここでも異邦人であるローマ総督とローマ兵を引っ張りだそうとしています。 何と言う狡猾な者たちなのでしょう。また、ローマ式封印をも要求しているのです。
ピラトは答えます。
「番兵を出してやるから、行ってできるだけの番をさせるがよい。」と。
この時の番兵は、4人一組であったに違いありません。そして「彼ら」すなわち、ユダヤの指導者ではなく、ローマ兵たちがローマ式封印を墓に施すことになるのです。
ローマ兵士の4人は、これから二日二晩、墓の見張りをします。おそらく、彼らは馬鹿馬鹿しくて、真剣にはなれなかったに違いありません。しかし、三日目の早朝に大事件が起きるのです。》