• 日々のみ言葉 2022年7月7日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2022年7月7日(木)

    ◎聖書箇所【ローマ人への手紙5章15節~17節】
    5:15 ただし、恵みには違反の場合とは違う点があります。もしひとりの違反によって多くの人が死んだとすれば、それにもまして、神の恵みとひとりの人イエス・キリストの恵みによる賜物とは、多くの人々に満ちあふれるのです。
    5:16 また、賜物には、罪を犯したひとりによる場合と違った点があります。さばきのばあいは、一つの違反のために罪に定められたのですが、恵みの場合は、多くの違反が義と認められるからです。
    5:17 もしひとりの人の違反により、ひとりによって死が支配するようになったとすれば、なおさらのこと、恵みと義の賜物とを豊かに受けている人々は、ひとりの人イエス・キリストにより、いのちにあって支配するのです。

    ◎ショートメッセージ
    《現代訳を掲載します。
    『5:15 しかし、キリストによって与えられる救いの恵みは、罪の刑罰の場合とはまったく違っている。罪の刑罰の場合は、ひとりのアダムの罪によって、多くの人々が死んだわけであるが、第二のアダムであるイエス・キリストの救いの恵みの場合は、比べものにならないほどに豊かに、多くの人々に与えられる。
     5:16 また、この救いの恵みは、罪を犯した時の刑罰とは全然違っている。罪の刑罰は、アダムの犯した一つの罪のために刑罰に定められたのに、救いの恵みは、多くの罪を犯しているのに、それから救って下さるというものである。
     5:17 ひとりの人アダムが犯した罪によって、死が全人類を支配するようになったのだが、神の豊かな救いの恵みを受けている人は、第二のアダムであるイエス・キリストによって、さらに生き生きと、力強く支配するようになる。』

     この箇所は、かなり難しく、難解なみ言葉とも言えるかと思われます。特に15節と16節は、意味が掴みにくい気がいたします。まず、特記すべき事は、現代訳では、かなりの量の言葉(単語)を付け加えていて、パウロの伝えたい事柄を、分かりやすくしています。
     新改訳において、「賜物」と訳されている言葉は誤訳であると思えるのです。
     広辞苑において、「賜物」とは、
     ①たまわったもの。くだされたもの
     ②結果として生じた、よい事や物。また、他者から受けた恩恵の結果。
     と定義しています。確かに、広くすれば意味が感じ取れるとも思われますが、「賜物」と言う言葉から来るイメージは、それよりも「御霊の賜物」の方ではないでしょうか。

     パウロは、
    『さて、兄弟たち。御霊の賜物についてですが、私はあなたがたに、ぜひ次のことを知っていていただきたいのです。さて、御霊の賜物にはいろいろの種類がありますが、御霊は同じ御霊です。(第Ⅰコリント12:1・12:4)』と書き記しています。

     ここで使われる「賜物」は、まさに的を得ていますが、ローマ書では、意味不明となっているのです。それゆえ、現代訳においては、「賜物」ではなく、「救い」と置き換えているのです。》

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