• 2023年2月5日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き22章1節~10節】(新約聖書p.281上段右側)
    22:1 「兄弟ならびに父である皆さん。今から申し上げる私の弁明を聞いて下さい。」
    22:2 パウロがヘブル語で語りかけるのを聞いて、人々はますます静かになった。そこでパウロは言った。
    22:3 「私は、キリキアのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この町で育てられ、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しく教育を受け、今日の皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした。
    22:4 そしてこの道を迫害し、男でも女でも縛って牢に入れ、死にまでも至らせました。
    22:5 このことについては、大祭司や長老会全体も私のために証言してくれます。この人たちから兄弟たちに宛てた手紙まで受け取って、私はダマスコへ向かいました。そこにいる者たちも縛り上げ、エルサレムに引いて来て処罰するためでした。
    22:6 私が道を進んで、真昼ごろダマスコの近くまで来たとき、突然、天からのまばゆい光が私の周りを照らしました。
    22:7 私は地に倒れ、私に語りかける声を聞きました。『サウロ、サウロ、どうして私を迫害するのか。』
    22:8 私が答えて、『主よ、あなたはどなたですか』と言うと、その方は私に言われました。『私は、あなたが迫害しているナザレのイエスである。』
    22:9 一緒にいた人たちは、その光は見たのですが、私に語っている方の声は聞き分けられませんでした。
    22:10 私が『主よ、私はどうしたらよいでしょうか』と尋ねると、主は私に言われました。『起き上がって、ダマスコに行きなさい。あなたが行うように定められているすべてのことが、そこであなたに告げられる』と。

    ◎メッセージ【パウロのメッセージそのⅠ】
    《パウロは、ローマ軍の千人隊長の許可を得て、アントニア要塞の階段の上から、群衆に話す機会が与えられました。ここから、群衆に向けて、彼らの救いの為に最高のメッセージを語ろうとしています。
    「兄弟ならびに父である皆さん。今から申し上げる私の弁明を聞いて下さい。私は、キリキアのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この町(エルサレム)で育てられ、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しく教育を受け、皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした。」
     ここで、パウロはあえて二つの固有名詞を出しています。一つは「キリキアのタルソ」です。次に、エルサレム最高の指導者「ガマリエル」の弟子であることを証明しています。そして、大祭司から権限を受けて、「この道」を迫害したことを証言しています。
    「私はダマスコへ向かいました。そこにいる者たちも縛り上げ、エルサレムに引いて来て処罰するためでした。」
     なぜ、ダマスコを主が選ばれたのでしょうか。神の人アナニヤが、熱心に祈っていたからではないでしょうか。サウロは、ダマスコまであと僅かな距離を残す道すがら、奇跡的に主イエスにお会いするのです。突然、天からのまばゆい光がパウロの周りを照らします。
    『サウロ、サウロ、どうして私を迫害するのか。』
    『主よ、あなたはどなたですか。』
    『私は、あなたが迫害しているナザレのイエスである。』
    『主よ、私はどうしたらよいでしょうか。』
    『起き上がって、ダマスコに行きなさい。あなたが行なうように定められているすべてのことが、そこであなたに告げられる』
     この時サウロは、本当に驚いたと思うのです。まさか、自分が迫害してきた者こそが、本物であったからです。そして、紛れもなく主イエスこそが、メシアであられたからです。
     パウロは、この時から三日間暗闇の中を過ごすことになります。これは主の十字架を体験することです。また、アナニアによって目が開かれることは、主の復活を体験することです。
     二十数年前のあの日、十二弟子たちも、断食と祈りの時を過ごしたのです。まさしく、花婿が取り去られた時に、彼らは断食したのです。パウロも同じように、「三日間、目が見えず、食べることも飲むこともしなかった」のです。また、これは十二使徒が体験した事と同じであり、それ故「異邦人の使徒」と呼ばれる資格があるのです。
     この体験こそが、パウロを主の戦士と変えたのです。神様に直接お会いすることほど、力強い体験はありません。もちろん、私たちには「神の言葉」である聖書が与えられています。神の言葉である聖書を通して、何時でも神様に、私たちはお会いすることが出来るのです。
     しかし、聖書はこうも言っています。
    『「私を呼べ。そうすれば、私はあなたに答え、あなたが知らない理解を超えた大いなることを、あなたに告げよう。」(エレミヤ33:3)』と。
     私たちの神様は生きておられます。イエス・キリストは昨日も今日も、いつまでも変わらないお方です。このお方こそが、世界の歴史の主人公なのです。今、世界を真に動かしているのは、悪魔ではありません。主イエス・キリストなのです。》

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