• 2023年3月12日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き23章23節~35節】(新約聖書p.284下段左側)
    23:23 それから千人隊長は二人の百人隊長を呼び、「今夜九時、カイサリアに向けて出発できるように、歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人を用意せよ」と命じた。
    23:24 また、パウロを乗せて無事に総督フェリクスのもとに送り届けるように、馬の用意もさせた。
    23:25 そして、次のような文面の手紙を書いた。
    23:26 「クラウディウス・リシア、謹んで総督フェリクス閣下にごあいさつ申し上げます。
    23:27 この男がユダヤ人たちに捕らえられ、まさに殺されようとしていたときに、私は兵士たちを率いて行って彼を救い出しました。ローマ市民であることが分かったからです。
    23:28 そして、ユダヤ人たちが彼を訴えている理由を知ろうと思い、彼を彼らの最高法院に連れて行きました。
    23:29 ところが、彼が訴えられているのは、ユダヤ人の律法に関する問題のためで、死刑や投獄に当たる罪はないことが分かりました。
    23:30 しかし、この者に対する陰謀があるという情報を得ましたので、私はただちに彼を閣下のもとにお送りします。なお、訴えている者たちには、彼のことを閣下の前で訴えるように命じておきました。」
    23:31 そこで、兵士たちは命じられたとおりにパウロを引き取り、夜のうちにアンティパトリスまで連れて行き、
    23:32 翌日、騎兵たちにパウロの護送を任せて、兵営に帰った。
    23:33 騎兵たちはカイサリアに到着すると、総督に手紙を手渡して、パウロを引き合わせた。
    23:34 総督は手紙を読んでから、パウロにどの州の者かと尋ね、キリキア出身であることを知って、
    23:35 「おまえを訴える者たちが来たときに、よく聞くことにしよう」と言った。そして、ヘロデの建てた官邸に彼を保護しておくように命じた。

    ◎メッセージ【千人隊長の英断】
    《今日の箇所には、神様のことや主イエス様のことは何も書かれてはおりません。しかし、この記事から、実はすべてが神様の御手の中において起こっていることを私たちは学ぶ必要があるのです。
     パウロが捕らえられ時、エルサレム教会は何もしなかったのでしょうか。いいえ。教会は、以前シモン・ペテロが捕らえられた時と同じように、熱心に神様に祈ったのです。パウロは解放されませんでしたが、その祈りの答えとして、違う結果が描かれています。
     最高法院が千人隊長によって招集されたその夜、主イエス様がパウロに現われました。
    『「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムで私のことを証ししたように、ローマでも証しをしなければならない」』
     神様は、シモン・ペテロの時のように、御使いを遣わすことも、あるいはエペソにおいて、シラスとパウロが牢獄に入れられた時のように大地震を起こして、すべての鎖が外れ、扉が開いたようにすることも、もちろんお出来になられました。しかし、今回は釈放することではなく、パウロをローマに導く為に、パウロの甥と千人隊長クラウディウス・リシアを用いたのです。リシアは、ローマ軍人としてローマ市民を守ることを遂行します。ここに、ローマ軍の千人隊長としての英断があるのです。
     彼は、歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人を用意させ、パウロを馬に乗せてカイサリアのローマ総督フェリクスのもとに送り届けるのです。パウロ殺害計画を企てた四十名以上のユダヤ人たちは、手も足も出なかったに違いありません。
     一行は、まずアンティパトリスまでパウロを護衛します。その後、歩兵と槍兵はすぐにエルサレムに引き返し、騎兵だけがパウロをカイサリアに連れて行きます。千人隊長リシアはローマ総督フェリクスに手紙をしたためます。フェリクスは、手紙を読んでパウロを保護しておくように命じました。
     神様は超自然的な御わざによって、シモン・ペテロのように助け出す事もあります。しかし、時には、人を用いられる事もあるのです。今回の場面がそれです。たとえどんな方法であろうと、神様はその時その場にあった助けをなされます。ただ、私たちには最初から、その全貌が見えないのです。
     この世界の真の支配者は神様です。歴史を動かしているのは、主イエス様です。私たちは、何一つ恐れることなく、このお方だけを見上げて、心から信頼し、世の光として、地の塩として、聖霊様と共に主の証人としての人生を歩んで行くのです。》

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