◇◆◇日々のみ言葉
2023年3月16日(木)
◎聖書箇所【マルコの福音書1章29節~31節】
1:29 イエスは会堂を出るとすぐに、ヤコブとヨハネを連れて、シモンとアンデレの家にはいられた。
1:30 ところが、シモンのしゅうとめが熱病で床に着いていたので、人々はさっそく彼女のことをイエスに知らせた。
1:31 イエスは、彼女に近寄り、その手を取って起こされた。すると熱がひき、彼女は彼らをもてなした。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『1:29 イエスは会堂を出るとすぐに、ヤコブとヨハネを連れて、シモンとアンデレの家に来られた。
1:30 ところが、シモンのしゅうとめが熱病で寝ていたので、早速、人々は彼女のことをイエスに知らせた。
1:31 イエスは彼女に近寄り、その手を取って起こされた。すると熱がひき、彼女は起き、イエスに奉仕してもてなした。』
シモン・ペテロの家の跡は、今なお残されています。またカペナウムの会堂跡も残っています。その距離は安息日に歩ける範囲内(800m以内)であったかと思われます。
さて、会堂での悪霊追い出しと癒やし、そして教えを終えられた主イエスは、ヤコブとヨハネを連れて、シモンとアンデレの家にはいられました。
なぜ、シモンとアンデレの家を選ばれたのでしょうか。なぜ、かつて良く知るヤコブとヨハネの家ではないのでしょうか。
その答えが、「シモンのしゅうとめが熱病で床に着いていた」という事なのです。「シモンのしゅうとめ」とは、シモンの実の母親ではなく、妻の母親のことです。
そうしますと、妻の父親はすでに亡くなっており、義理の息子であるシモンが、妻の母親、すなわち「しゅうとめ」を引き取っていたことが分かります。
「早速、人々は彼女のことをイエスに知らせた」とあります。ここに登場します「人々」とは、まず妻を指します。そしておそらく妻の兄弟姉妹たちが母親に付き添っていたのではないでしょうか。それほどに、シモンのしゅうとめは重体でありました。
それでは、なぜシモンとアンデレは知らなかったのでしょうか。主イエスが弟子たちと共にカペナウムのユダヤ人会堂に入られたのは、午前中であったと思われます。
そして、会堂から戻って来た時は、すでに夕方になっていて、安息日が終わろうとしていたのではないでしょうか。つまり、その間にシモンのしゅうとめの容態が悪くなっていったと考えられるのです。明日も同じ箇所から、続きとなります。》