◇◆◇日々のみ言葉
2023年3月31日(金)
◎聖書箇所【マルコの福音書2章5節~7節】
2:5 イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。あなたの罪は赦されました。」と言われた。
2:6 ところが、その場に律法学者が数人すわっていて、心の中で理屈を言った。
2:7 「この人は、なぜ、あんなことを言うのか。神をけがしているのだ。神おひとりのほか、だれが罪を赦すことができよう。」
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『2:5 それを見ておられたイエスは、その人たちの信仰をご覧になり、中風をわざらっている男に向かって言われた。「あなたの罪は赦されました。」
2:6 ところが、ちょうどその場にいた律法学者たちの中のある者たちが、心の中でこんなことを考えていた。
2:7 「この人は、どうしてあんなことを言うのだろう。神様への冒瀆ではないか。神様以外に、いったいだれが罪を赦すことができるだろうか。」』
引き続き、中風の人のいやしの場面からです。
シモン・ペテロの家の屋根がはがされ、泥とほこりとごみまみれの中、四人の人が中風をわずらっている人を、床のまま降ろして来たのです。おそらく四隅を太いひもで結んで、四人が同時に吊り降ろしたと思われます。
また、吊り降ろした人たちは、屋根に留まったのか、それともその後、下に降りたのかについては、書かれていませんが、留まった可能性の方が高いかと思われます。
主イエス様は、彼らのやったことについては、何もとがめてはいません。むしろ、「彼らの」、つまり四人の信仰をご覧になったと、マルコは書き記しています。要するに、主は彼らの信仰を認められたのです。
そして、床に横たわっている中風の人に言われます。
「子よ。あなたの罪は赦されました。」
現代訳では、「子よ」と言う言葉が省略されています。さて、主イエス様が言われた罪とは何なのでしょうか。
もちろん、彼がそれまでの人生において犯して来たすべての罪を指していますが、その時、シモン・ペテロの家の屋根を壊し、また主イエス様やその場に居合わせた多くの人々に不愉快な思いをさせてしまったことも、具体的にはいるかと思われるのです。
すると、その場にすわっていた律法学者が心の中において、つぶやいたと言うのです。まず、なぜ律法学者たちが、シモン・ペテロの家の中にいるのでしょうか。また、その場に居合わせることを、なぜ弟子たちは許可したのでしょうか。それが不思議でなりません。彼らはこう思ったのです。
「この人は、なぜ、あんなことを言うのか。神をけがしているのだ。神おひとりのほか、だれが罪を赦すことができよう。」と。明日も続きとなります。》