◇◆◇日々のみ言葉
2023年6月21日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書5章41節~43節】
5:41 そして、その子どもの手を取って、「タリタ、クミ。」と言われた。(訳して言えば、「少女よ。あなたに言う。起きなさい。」という意味である。)
5:42 すると、少女はすぐさま起き上がり、歩き始めた。十二歳にもなっていたからである。彼らはたちまち非常な驚きに包まれた。
5:43 イエスは、このことをだれにも知らせないようにと、きびしくお命じになり、さらに、少女に食事をさせるように言われた。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『5:41 そして、その子どもの手を取り、「タリタ、クミ」と言われた。それは、「娘さん。さあ、起きなさい。」という意味である。
5:42 すると、女の子はすぐ起き上がり、歩き始めた。十二歳にもなっていたので、歩けたのである。これを見ていた人たちは、非常な驚きに包まれた。
5:43 イエスは、このことをだれにも話さないようにと、厳しく命じられ、さらに、その女の子に食事をさせるようにと言われた。』
主イエス様は、その子の両親と、シモン・ペテロとヤコブとヨハネを連れて、その子の眠っている部屋に入って行かれました。この時、3人の側近の弟子たちは、その女の子が死んでいることを確認したと思われます。
なぜなら、もし主イエス様が言われたように、「眠っている」のであれば、起こすことは誰にも出来たはずです。それでは、主がヤイロの家に来る意味は何もないことになってしまいます。
主はその子の手を取って、「タリタ、クミ」と言われました。これは、アラム語です。新約聖書は古代ギリシャ語で書かれていますが、なぜマルコは、あえて主イエス様の言葉を、そのまま載せたのでしょうか。
それは、その言葉の印象が、あまりにも強く、3人の側近の弟子たちの心の中に深く刻み込まれたからです。
マルコは、ペテロのメッセージをまとめて「マルコの福音書」を執筆しました。ペテロは、この箇所から証しをする時には、主の言われた言葉を、力強く繰り返したのではないでしょうか。明日も同じ箇所からの続きとなります。》