◇◆◇2023年7月9日 第二主日礼拝メッセージ
◎本日の聖書箇所【使徒の働き28章11節~21節】(新約聖書p.294下段左側)
28:11 三か月後、私たちは、この島で冬を越していたアレクサンドリアの船で出発した。その船首にはディオスクロイの飾りが付いていた。
28:12 私たちはシラクサに寄港して、三日間そこに滞在し、
28:13 そこから錨を上げて、レギオンに達した。一日たつと南風が吹き始めたので、二日目にはプテオリに入港した。
28:14 その町で、私たちは兄弟たちを見つけ、勧められるままに彼らのところに七日間滞在した。こうして、私たちはローマにやって来た。
28:15 ローマからは、私たちのことを聞いた兄弟たちが、アピイ・フォルムとトレス・タベルネまで、私たちを迎えに来てくれた。パウロは彼らに会って、神に感謝し勇気づけられた。
28:16 私たちがローマに入ったとき、パウロは、監視の兵士が付いてはいたが、一人で生活することを許された。
28:17 三日後、パウロはユダヤ人のおもだった人たちを呼び集めた。そして、彼らが集まったとき、こう言った。「兄弟たち。私は、民に対しても先祖の慣習に対しても、何一つ背くことはしていないにもかかわらず、エルサレムで囚人としてローマ人の手に渡されました。
28:18 彼らは私を取り調べましたが、私に死に値する罪が何もなかったので、釈放しようと思いました。
28:19 ところが、ユダヤ人たちが反対したため、私は仕方なくカエサルに上訴しました。自分の同胞を訴えようとしたわけではありません。
28:20 そういうわけで、私はあなたがたに会ってお話ししたいと願ったのです。私がこの鎖につながれているのは、イスラエルの望みのためです。」
28:21 すると、彼らはパウロに言った。「私たちは、あなたについて、ユダヤから何の通知も受け取っていません。また、ここに来た兄弟たちのだれかが、あなたについて何か悪いことを告げたり、話したりしたこともありません。
◎メッセージ【ローマに着いて】
《マルタ島のメインの港ヴァレッタには、偶然にもアレクサンドリアの船が越冬していました。その船首にはディオスクロイの飾りが付いていたことを、ルカは特徴に挙げています。
船は、まず「シラクサ」に寄港し、次ぎにレギオンを経て、ローマ市への玄関口なる港、プテオリに到着します。ここからローマ市までは、アッピア街道を上ることになります。何と、プテオリには、すでにクリスチャンの兄弟がおり、教会を形成していたのです。パウロ一行は、七日間も、その家に滞在することを許可されます。
そして、その後、プテオリからアッピア街道を上って、首都ローマに向かいます。このローマへの道程においても、主の大きな恵みと祝福がありました。何とパウロのことを聞いた、ローマのクリスチャンたちが、パウロ一行を迎えに、アッピア街道を下って来たのです。まず、ローマから70キロの所にあるアピイ・フォルムの宿場町で、その第一陣と出会います。次に、ローマから40キロの場所にありますトレス・タベルネにおいても、パウロ一行は、彼らの出迎えを受けたのです。パウロは彼らに会って、神様に感謝し、また本当に勇気づけられたのです。
紀元60年、ついに念願のローマ市にパウロは到着します。祈りと願いが聞き届けられたのです。ローマ市のクリスチャンたちは、しっかりと信仰を守っていました。これは、紀元56年頃に、コリントから書き送った「ローマ人への手紙」の力によるのです。彼らは、その手紙を熱心に読み、その教えに従っていたのです。
さて、首都ローマに到着してから、三日後のことです。パウロはローマ市内のユダヤ人のおもだった人たちを呼び集めました。これから、ローマ市おいて、彼らとも関わりを持つことになる為です。ここから約2年以上におよぶ裁判待機期間が始まります。また、パウロは、プリスキラとアクラとも再会します。あらゆる物事は、決して偶然ではなく、主の計らいの中に、必然として起こって行くのです。》