◇◆◇日々のみ言葉
2023年8月4日(木)
◎聖書箇所【マルコの福音書7章27節~30節】
7:27 するとイエスは言われた。「まず子どもたちに満腹させなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」
7:28 しかし、女は答えて言った。「主よ。そのとおりです。でも、食卓の下の小犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。」
7:29 そこでイエスは言われた。「そうまで言うのですか。それなら家にお帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行きました。」
7:30 女が家に帰ってみると、その子は床の上に伏せっており、悪霊はもう出ていた。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『7:27 イエスは言われた。「まず子どもたちに、十分食べさせなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのは、よくないことです。」
7:28 すると、女は答えて言った。「主イエス様。そのとおりです。それでも、食卓の下にいる小犬は、子どもたちの落とすパンくずはいただきます。」
7:29 そこで、イエスは言われた。「その言葉でもう十分です。さあ、家へお帰りなさい。悪霊は、あなたの娘さんから出て行きましたよ。」
7:30 その女が家に帰ってみると、その子はもう床の上に伏せっていて、悪霊は出て行ってしまっていた。』
スロ・フェニキヤの出身でギリシャ人の女性は、自分の娘を悪霊から解放して欲しいと、主イエスの御前にひれ伏して懇願しました。
「まず子どもたちに満腹させなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」
「子どもたち」とは、ユダヤ人のことです。そして「子犬」とは、異邦人のことであり、その女性を指しています。主イエスもユダヤ人として生まれ、ユダヤ人の男性として育ち、ユダヤ人として生きて来られたのです。ユダヤ人は、異邦人のことを人間扱いはせず、「犬」と思っていたからです。
しかし、主イエスの本心はもちろん違います。すべての人が、主に取っては、大切な存在であり、また十字架に掛かって身代わりとなって死ぬほどまでに愛すべき、掛け替えのない存在であるのです。
女性は答えます。
「主よ。そのとおりです。でも、食卓の下の小犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。」
この言葉から、いかに彼女が、主を畏れており、またへりくだっていることが分かります。明日も続きとなります。》