• 2023年8月6日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【ルカの福音書1章5節~17節】(新約聖書p.106上段左側)
    1:5 ユダヤの王ヘロデの時代に、アビヤの組の者でザカリヤという名の祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。
    1:6 二人とも神の前に正しい人で、主のすべての命令と掟を落度なく行っていた。
    1:7 しかし、彼らには子がいなかった。エリサベツが不妊だったからである。また、二人ともすでに年をとっていた。
    1:8 さてザカリヤは、自分の組が当番で、神の前で祭司の務めをしていたとき、
    1:9 祭司職の慣習によってくじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになった。
    1:10 彼が香をたく間、外では大勢の民がみな祈っていた。
    1:11 すると、主の使いが彼に現れて、香の祭壇の右に立った。
    1:12 これを見たザカリヤは取り乱し、恐怖に襲われた。
    1:13 御使いは彼に言った。「恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。
    1:14 その子はあなたにとって、あふれるばかりの喜びとなり、多くの人もその誕生を喜びます。
    1:15 その子は主の御前に大いなる者となるからです。彼はぶどう酒や強い酒を決して飲まず、まだ母の胎にいるときから聖霊に満たされ、
    1:16 イスラエルの子らの多くを、彼らの神である主に立ち返らせます。
    1:17 彼はエリヤの霊と力で、主に先立って歩みます。父たちの心を子どもたちに向けさせ、不従順な者たちを義人の思いに立ち返らせて、主のために、整えられた民を用意します。」

    ◎メッセージ【祭司ザカリヤへのお告げ】
    《また、ルカに戻ります。今日の聖書箇所は、紀元前のことになります。ルカが、この記事を書いた頃、すでに、ゼカリヤと妻エリサベツは召されています。また、主の母マリアは、晩年をヨハネと共にエペソ教会において送ったと伝えられていますが、何歳まで全うしたのかは分かっていません。しかし、ルカの福音書が書かれたのが紀元60年から62年としますと、もしまだ生きていたとしますと、80歳頃になります。よって、ルカが主の母マリア本人から、これらの話を聞いた可能性は十分考えられます。
     さて、ヘロデ大王がまだ生きていた紀元前6年頃のことです。アビヤの組の者でザカリヤと言う名の祭司がいたと言うのです。この組分けは、ダビデがくじによって定めたことです。
     当時は、年二回自分の組の当番が回って来るとされています。第一組から第二十四組まで順番に回って、また第一組に戻ることになります。
     さてザカリヤは、自分の組が当番で、神の前で祭司の務めをしていたとき、くじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになったのです。これは、祭司ならば誰でもが待ち望むことなのです。一組の祭司の数は400人と言われています。くじによって、たった一人が、その名誉ある役目を果たすことになります。残りの399人は、聖所の外に待機して祈ることになります。もちろん、ザカリヤにくじが当たったことは、神様の摂理の何ものでもありません。偶然は何一つなく、すべてが必然です。
     すると、主の使いが彼に現れたのです。ザカリヤは恐怖に襲われました。なぜなら、サドカイ人であるザカリヤは、主の御使いの存在を信じていなかったからです。
    「恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。」
     ここから、バプテスマのヨハネの命名者は神様であることが分かります。ヨハネは、「エリヤの霊と力」で、メシア来臨の備えをすることになります。そのことについて、旧訳聖書の最後の預言書であるマラキ書は、エリヤが先に来ることを預言しているのです。》

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