◇◆◇日々のみ言葉
2023年8月7日(月)
◎聖書箇所【マルコの福音書7章31節】
7:31 それから、イエスはツロの地方を去り、シドンを通って、もう一度、デカポリス地方のあたりのガリラヤ湖に来られた。
◎ショートメッセージ
《現代訳は全く同じですので、今回は掲載しませんでした。こんなことも有るようです。
さて、ツロの都市国家といつもペアとして書き記されていますのが、シドンです。シドンとは、ツロと並んでフェニキヤの著名な町として聖書にしばしば登場します。
この町の歴史は非常に古く、紀元前14世紀には、すでにその存在が知らされていました。この町の名が旧約聖書に最初に登場するのは、創世記10章19節です。
『それでカナン人の領土は、シドンからゲラルに向かってガザに至り、ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイムに向かってレシャにまで及んだ。(創世記10:19)』と。
新約時代には、ガリラヤに接している関係から、主イエスが伝道され、シドンの人々は、その教えと説教を聞く機会があったことが書かれています。それが、今日の聖書箇所です。
マルコは、主イエスのシドン訪問について、たった一行だけを書き記しています。すなわち、「シドンを通って」と、だけです。
それでは、主イエスは、シドンの人々には、あらゆる病の癒やしと悪霊からの解放や奇跡を、何一つ行なわれなかったのでしょうか。いいえ、そうではないのです。
シドンにおいても、主イエスは、ご自身こそが「神の御子」であられるしるしと奇跡を、マルコが書き記すことが出来ないほどに成されたのです。残念ながら、私たちは、その全貌を知ることが出来ません。まさに、ヨハネが言っている通りです。
『イエスが行なわれたことは、他にもたくさんあるが、もしそれらをいちいち書きしるすなら、世界も書かれた書物を入れることができまい、と私は思う。(ヨハネ21:25)』と。》