◇◆◇日々のみ言葉
2023年8月29日(火)
◎聖書箇所【マルコの福音書8章31節~33節】
8:31 それから、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、殺され、三日の後によみがえらなければならないと、弟子たちに教え始められた。
8:32 しかも、はっきりとこの事がらを話された。するとペテロは、イエスをわきにお連れして、いさめ始めた。
8:33 しかし、イエスは振り向いて、弟子たちを見ながら、ペテロをしかって言われた。「下がれ。サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『8:31 それから、イエスは、ご自分が、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、捨てられ、殺されて、三日の後に復活するべきことを、弟子たちに教え始められた。
8:32 しかも、はっきりと、このことを話された。すると、ペテロは、イエスをわきに引き寄せて、いさめ始めた。
8:33 イエスは振り向いて、弟子たちを見ながら、ペテロをしかって言われた。「悪魔は引き下がれ。お前は神様のことを思わず、人のことを思っている。」』
主イエスは、第一回目の受難予告をされましたが、十二弟子たちは、全く理解出来ませんでした。そればかりではありません。シモン・ペテロが突然、主イエスをわきにお連れして、いさめ始めたのです。マタイはその場面に同席していましたから、その時のペテロの言葉を、書き記しています。
『「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」(マタイ16:22抜粋)』と。
しかし、この言葉は、主をいさめると言うよりも、主を励ましているのか、あるいは主を慰めているような感じがするのは、私だけでしょうか。
それに対して、主イエスは、かなり強い言葉でシモン・ペテロをいさめたのです。
「下がれ。サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」(マルコ)
「下がれ。サタン。あなたは私の邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」(マタイ)
現代訳では「サタン」ではなく「悪魔」となっています。私は、主のこの言葉は、かなりシモン・ペテロを傷つけたのではないかと考えています。もしかしましたら、シモン・ペテロが、三度主イエスを知らないと否定した背景には、この時の心の傷が原因であったのかも知れません。》