◇◆◇日々のみ言葉
2023年9月2日(土)
◎聖書箇所【マルコの福音書9章1節】
9:1 イエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに告げます。ここに立っている人々の中には、神の国が力をもって到来しているのを見るまでは、決して死を味わわない者がいます。」
◎ショートメッセージ
《今日から、マルコの福音書の学びは、第9章に入ります。現代訳を掲載します。
『9:1 イエスは彼らに言われた。「よく言っておきますが、確かに、イスラエルの人々が裁かれるのは、この世の終わりの時にではなく、間もなくのことです。その時、私が来て、イスラエルの人々を裁きます。またその時、教会が生まれ、そこで、神の国の驚くべき力を見るでしょう。」』
マルコの福音書9章1節は、非常に難解とされていました。しかし、現代訳は、ギリシャ語本文を直訳するのではなく、8章と9章の文脈を通して、意訳されています。よって、全く違っています。
前回の「マルコの福音書の学び」においては、十二弟子たちに対する守りの確約として解釈させていただきました。すなわち、ペンテコステの日に教会が誕生するまで、イスカリオテのユダを除く十二弟子や他の弟子たちは、決して死ぬことはなく、守られると言う解釈です。
主イエスの十字架によって、その追求の手が十二弟子たちにもおよびました。それだからこそ、彼らはユダヤ人を恐れて、扉を堅く閉め、じっと隠れていたのです。主イエスが復活されて、現われる時までは。
もし、新改訳の訳をそのまま受け入れるとしますと、十二弟子のある者は、二千年経っても、今も生きていると言うことになってしまいます。そんなことは、有るはずがないと思われます。御使いは死にませんが、人間は一度死ぬことと、死後裁きを受けることが定まっているからです。
旧約聖書によりますと、死を経験していない人間は、二人だけ存在します。すなわち天に引き上げられたエリヤとエノクです。
しかし、彼らも大患難時代において、主イエスと同じように、エルサレムで十字架につけられ、死を迎えることになります。
そして、三日後に人々の見ている前で、十字架上で復活し、地に降り立ち、天に引き上げられることになるのです。》