• 2023年9月3日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【ルカの福音書1章46節~56節】(新約聖書p.108下段右側)
    1:46 マリアは言った。「私のたましいは主をあがめ、
    1:47 私の霊は私の救い主である神をたたえます。
    1:48 この卑しいはしために目を留めてくださったからです。ご覧ください。今から後、どの時代の人々も私を幸いな者と呼ぶでしょう。
    1:49 力ある方が、私に大きなことをしてくださったからです。その御名は聖なるもの、
    1:50 主のあわれみは、代々にわたって主を恐れる者に及びます。
    1:51 主はその御腕で力強いわざを行い、心の思いの高ぶる者を追い散らされました。
    1:52 権力のある者を王位から引き降ろし、低い者を高く引き上げられました。
    1:53 飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせずに追い返されました。
    1:54 主はあわれみを忘れずに、そのしもべイスラエルを助けてくださいました。
    1:55 私たちの父祖たちに語られたとおり、アブラハムとその子孫に対するあわれみをいつまでも忘れずに。」
    1:56 マリアは、三か月ほどエリサベツのもとにとどまって、家に帰った。

    ◎メッセージ【マリアの賛歌(マグニフィカト)】
    《「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。」
    「ご覧下さい。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのお言葉どおり、この身になりますように。」
     ガブリエルの受胎告知の時には、まだ預言であって、マリアはその体験をしていません。その後、マリアは、一人でその体験をしたかと思われます。そして、「山地にあるユダヤの町」に向かいました。エン・カレムに着き、マリアとエリサベツは再会します。エリサベツがマリアのあいさつを聞いたとき、子が胎内で躍り、エリサベツは聖霊に満たされ、大声で預言します。すると、マリアは聖霊に満たされ、賛歌で答えます。
     この賛歌は、最初の言葉のラテン語(あがめる)から、マグニフィカトと呼ばれています。
     実は、この賛歌は、きちんと韻が踏まれています。また、マリアが参考としたと思われる同じような賛歌があるのです。聖書には、「ハンナの祈り」となっていますが、かつては不妊の女性であったハンナに、サムエルが与えられた時に、感謝の賛歌を歌ったものです。
     エリサベツとマリアは、互いに聖霊に満たされ、そして互いに懐妊した喜びに満たされました。このことは、私たちに何を教えているのでしょうか。それは、主にある兄弟姉妹のまじわりは、いかに神様の祝福があるか、と言うことなのです。都上りの歌と言われています、詩篇133篇は、まさにそのことを詠っています。
    『見よ。なんという幸せなんという楽しさだろう。兄弟たちが一つになってともに生きることは。それは頭に注がれた貴い油のようだ。主がそこにとこしえのいのちの祝福を命じられたからである。』
     そして、使徒パウロは勧めています。『いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。(ピリピ4:4)』と。
     これは勧めと言うよりも命令なのです。私たちが、喜ぶ時に、神様も喜んでおられるのです。例え、喜ぶことが出来ない状況にあったとしても、私たちは、初めて主イエス様と出会い救われたあの瞬間の喜びを、いつでも思い起こすことが出来るはずです。私たちは、神様を知ったこと、永遠の命が与えられたこと、主イエス様の十字架の御わざを喜ぶのです。》

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