◇◆◇日々のみ言葉
2024年2月20日(火)
◎聖書箇所【マルコの福音書14章72節】
14:72 するとすぐに、鶏が、二度目に鳴いた。そこでペテロは、「鶏が二度鳴く前に、あなたは、私を知らないと三度言います。」というイエスのお言葉を思い出した。それに思い当たったとき、彼は泣き出した。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
ルカの福音書における、シモン・ペテロの三度の否定の場面を掲載します。
『彼らはイエスを捕え、引いて行って、大祭司の家に連れて来た。ペテロは、遠く離れてついて行った。彼らは中庭の真中に火をたいて、みなすわり込んだので、ペテロも中に混じって腰をおろした。すると、女中が、火あかりの中にペテロのすわっているのを見つけ、まじまじと見て言った。
「この人も、イエスと一緒にいました。」
ところが、ペテロはそれを打ち消して、
「いいえ、私はあの人を知りません。」と言った。
しばらくして、ほかの男が彼を見て、
「あなたも、彼らの仲間だ。」と言った。しかし、ペテロは、
「いや、違います。」と言った。
それから一時間ほどたつと、また別の男が、
「確かにこの人も彼と一緒だった。この人もガリラヤ人だから。」と言い張った。
しかしペテロは、
「あなたの言うことは私にはわかりません。」と言った。それと一緒に、彼がまだ言い終えないうちに、鶏が鳴いた。主が振り向いてペテロを見つめられた。
ペテロは、「きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは、三度私を知らないと言う。」と言われた主のお言葉を思い出した。彼は、外に出て、激しく泣いた。(ルカ22:54~22:62)』
ルカだけが、主イエスが成された行為について、書き記しています。それは、鶏が二度目に鳴いた時に、主イエスが振り向いてペテロを見つめられたことです。
と言うことは、ペテロが暖まっていた焚き火と、つばきを吐きかけられ、こぶしで殴られ、平手打ちされていた主とは、それほど距離が離れていないことが分かります。
しかも、シモン・ペテロと主イエスの目と目が合ったと言うことは、紛れもない事実なのです。
この後、彼は大祭司の家の中庭から外に出て行くことになります。何か、同じような場面が浮かびませんか。そうです。イスカリオテのユダです。ユダは、主イエスの所に戻って来ませんでした。
しかし、シモン・ペテロは違います。この後、彼は戻って来て、ゼベダイの子ヨハネと共に、主の十字架刑の最後まで、主の側近くを離れなようとはしないのです。
主はどのような目で、シモン・ペテロを見つめられたのでしょうか。私は、赦しの目であったと信じています。それだからこそ、ペテロは激しく泣いたのです。》