※本日の聖書箇所「マタイの福音書28章1節~15節」(新約p.63下段右側)
28:1 さて、安息日が終わって週の初めの日の明け方、マグダラのマリアともう一人のマリアが墓を見に行った。
28:2 すると見よ、大きな地震が起こった。主の使いが天から降りて来て石をわきに転がし、その上に座ったからである。
28:3 その姿は稲妻のようで、衣は雪のように白かった。
28:4 その恐ろしさに番兵たちは震え上がり、死人のようになった。
28:5 御使いは女たちに言った。「あなたがたは、恐れることはありません。十字架につけられたイエスを捜しているのは分かっています。
28:6 ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです。さあ、納められていた場所を見なさい。
28:7 そして、急いで行って弟子たちに伝えなさい。『イエスは死人の中からよみがえられました。そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれます。そこでお会いできます』と。いいですか、私は確かにあなたがたに伝えました。」
28:8 彼女たちは恐ろしくはあったが大いに喜んで、急いで墓から立ち去り、弟子たちに知らせようと走って行った。
28:9 すると見よ、イエスが「おはよう」と言って彼女たちの前に現れた。彼女たちは近寄ってその足を抱き、イエスを拝した。
28:10 イエスは言われた。「恐れることはありません。行って、私の兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこで私に会えます。」
28:11 彼女たちが行き着かないうちに、番兵たちが何人か都に戻って、起こったことをすべて祭司長たちに報告した。
28:12 そこで祭司長たちは長老たちとともに集まって協議し、兵士たちに多額の金を与えて、
28:13 こう言った。「『弟子たちが夜やって来て、われわれが眠っている間にイエスを盗んで行った』と言いなさい。
28:14 もしこのことが総督の耳に入っても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」
28:15 そこで、彼らは金をもらって、言われたとおりにした。それで、この話は今日までユダヤ人の間に広まっている。
◎メッセージ【週の初めの日の明け方】
《さて、前日の安息日のことです。祭司長たちとパリサイ人たちが、何と、安息日の決まりを破って、ローマ総督ポンティオ・ピラトのもとにやって来たのです。
「閣下。人を惑わすあの男がまだ生きていたとき、『私は三日後によみがえる』と言っていたのを、私たちは思い出しました。ですから、三日目まで墓の番をするように命じてください。そうでないと弟子たちが来て、彼を盗み出し、『死人の中からよみがえった』と民に言うかもしれません。そうなると、この惑わしのほうが、前の惑わしよりもひどいものになります。」
「番兵を出してやろう。行って、できるだけしっかりと番をするがよい。」
さて、安息日が終わって週の初めの日の明け方のことです。主の使いが天から降りて来て、墓のふたの丸い石をわきに転がし、その上に座ったのです。その姿は稲妻のようで、衣は雪のように白く、その恐ろしさに番兵たちは震え上がり、死人のようになったのです。
聖書には書かれていませんが、御使いはこの後、一度その場所を離れたと思われます。それゆえ、ローマ兵たちは逃げ出すことが出来、また墓の中に入り、イエスの体がなくなっていたことを確信したに違いありません。
本来ならば、四人のローマ兵たちは、アントニア要塞の兵舎に戻って、百人隊長に報告すべきでした。しかし、彼らは大祭司とパリサイ人たちの所に向かったのです。これは、ローマ軍から脱退することを意味しています。なぜなら、見張りに失敗した兵士は、死罪が定められていたからです。彼らは、祭司長たちに起こったことすべてを報告します。
そこで祭司長たちは長老たちと共に集まって協議し、兵士たちに多額の金を与えて言いました。「『弟子たちが夜やって来て、われわれが眠っている間にイエスを盗んで行った』と言いなさい。もしこのことが総督の耳に入っても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」
このように、主イエスは、ご自分の弟子たちだけでなく、異邦人や最高法院の議員たちにも、ご自身が、真に復活されたことの軌跡を残されたのです。
大切な真理は、主イエスは、彼らの為にも身代わりとなって十字架にかかって死んで下さり、三日目によみがえられたことです。
なぜなら、主がよみがえられた時こそ、「すべての人の主」になられた時なのです。紀元30年頃と伝えられています主イエスの十字架。この時、生きていたすべてのユダヤ人にも恵みによって悔い改めの機会が与えられました。その期間は、何と40年なのです。》