◇◆◇日々のみ言葉
2025年10月9日(木)
◎聖書箇所【ピリピ人への手紙2章19節~20節】
2:19 しかし、私もあなたがたのことを知って励ましを受けたいので、早くテモテをあなたがたのところに送りたいと、主イエスにあって望んでいます。
2:20 テモテのように私と同じ心になって、真実にあなたがたのことを心配している者は、ほかにだれもいないからです。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。再度ですが、現代訳を掲載いたします。
『2:19 さて、主イエスのお許しがあり次第、私たちは間もなくテモテをあなたがたの所へ送りたいと思っている。
2:20 こうして私もまた、あなたがたの様子を知って、励まされたいと思っている。』
パウロにとってテモテは、非常に大切な人物でした。テモテは、ギリシヤ人を父とし、ユダヤ人を母として生まれ、幼い時から聖書教育を受けたと伝えられています。
また、その熱心な信仰は、祖母ロイスと母ユニケより受け継ぎ、パウロの同労者となった時は、テモテは20歳前後であったと言われています。
それから10数年以上、パウロの同労者として、行動を共にしたのです。パウロがローマの獄中にいた時も一緒にいて、そこからパウロに代り諸教会へ派遣され、巡回していました。パウロに取っては、息子同然の愛する弟子でした。
伝承では、パウロの殉教後も、テモテはその使命を忠実に果し続け、エペソ教会の初代の監督として選ばれ、ローマ皇帝ドミティアヌス帝の迫害のもとで殉教したと伝えられています。パウロは、自分の後を継ぐ者をしっかりと教育し、導いたのです。
テモテは、第二回伝道旅行、そして第三回伝道旅行の時も、パウロと行動を共にしています。
また、もしかしましたら、釈放されて、第四回伝道旅行においても、行動を共にした可能性は十分にあります。その時、イスパニア(現在のスペイン)まで行ったことが、伝承として残されています。
パウロの伝道精神をしっかりと受け継いだテモテ。十二使徒のほとんどが殉教し、パウロも殉教した後、教会を支えたのは、最後の使徒の生き残りであったヨハネとテモテであったことは、疑いのないことだと思われるのです。》