◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月3日(日)
◎聖書箇所 【マルコの福音書15章15節】
15:15 それで、ピラトは群衆のきげんをとろうと思い、バラバを釈放した。そして、イエスをむち打って後、十字架につけるようにと引き渡した。
◎ショートメッセージ
《ローマ総督ポンテオ・ピラトは群衆に言いました。
「ではいったい、あなたがたがユダヤ人の王と呼んでいるあの人を、私にどうせよというのか。」
すると群衆はまたも叫んだのです。「十字架につけろ」
だが、ピラトは彼らに、またもや言いました。
「あの人がどんな悪いことをしたというのか。」
ピラトは知っていたのです。祭司長や民の長老たち、すなわちユダヤ人の指導者たちが、イエス様を訴えて来たのは、ねたみであることを。
当時のローマ法は、世界最高の法律でありました。今現在の法律も、このローマ法が基となっています。それほど完成されていたと言っても良いでしょう。
ピラトは、もちろんローマ法においてイエス様を裁きました。ローマ法では、イエス様は、無罪であることは明白でした。
また妻のクラウディアから、「あの正しい人と関わらないでください。私は夕べ夢でひどい目に会いましたから。」と、忠告を受けていましたし、ピラト自身も何とかして、イエス様を釈放するべく努力していたからです。
そこでピラトは一計を講じました。民衆の機嫌を取るために、ユダヤの指導者たちにこう言ったのです。
ルカによりますと、
『ピラトは祭司長たちと指導者たちと民衆とを呼び集め、こう言った。
「あなたがたは、この人を、民衆を惑わす者として、私のところに連れて来たけれども、私があなたがたの前で取り調べたところ、あなたがたが訴えているような罪は別に何も見つかりません。ヘロデとても同じです。彼は私たちにこの人を送り返しました。見なさい。この人は、死罪に当たることは、何一つしていません。だから私は、懲らしめたうえで、釈放します。」
しかし彼らは、声をそろえて叫んだ。「この人を除け。バラバを釈放しろ。」バラバとは、都に起こった暴動と人殺しのかどで、牢にはいっていた者である。
ピラトは、イエスを釈放しようと思って、彼らに、もう一度呼びかけた。しかし、彼らは叫び続けて、「十字架だ。十字架につけろ。」と言った。
しかしピラトは三度目に彼らにこう言った。「あの人がどんな悪いことをしたというのか。あの人には、死に当たる罪は、何も見つかりません。だから私は、懲らしめたうえで、釈放します。」
ところが、彼らはあくまで主張し続け、十字架につけるよう大声で要求した。そしてついにその声が勝った。(ルカの福音書23:13~23:23)』と。
ついに、ピラトは群衆の声に負けてしまいました。そしてピラトは、彼らの要求どおりにすることを宣告したのです。すなわち、暴動と人殺しのかどで牢に入っていた男、バラバを願いどおりに釈放し、自ら無罪と宣言していたイエス様を、彼らに引き渡したのです。十字架につける為に。
これによって、本来ゴルゴタの丘に用意されていた三本の真ん中の十字架にかけられるはずであったバラバは釈放されました。なぜならイエス様が、彼の身代わりとして、罪人として、その十字架にかけられることになったからです。》