◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月25日(月)
◎聖書箇所 【マルコの福音書15章45節~46節】
15:45 そして、百人隊長からそうと確かめてから、イエスのからだをヨセフに与えた。
15:46そこで、ヨセフは亜麻布を買い、イエスを取り降ろしてその亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納めた。墓の入口には石をころがしかけておいた。
◎ショートメッセージ
《すっかり夕方になりました。その日は備えの日、すなわち安息日の前日であったのです。アリマタヤのヨセフは、思い切ってローマ総督ポンテオ・ピラトのところに行き、イエス様の御体の下げ渡しを願い出たのでした。
ヨセフは、サンヘドリンの有力な議員であり、みずからも神の国を待ち望んでいた人でありました。マタイによれば、ヨセフは金持ちであり、またルカによると、ヨセフは立派な正しい人であったと書かれています。
ピラトは、イエス様がもう死んだと聞かされ驚いて、刑を執行した百人隊長を呼び出し、イエス様がすでに死んでしまったかどうかを問いただしたのです。
そしてゴルゴタの丘から百人隊長が、アントニア要塞に戻って来て、ピラトはその報告を受けたと言うわけです。ここからが、今日のみ言葉になります。
『そして、百人隊長からそうと確かめてから、イエスのからだをヨセフに与えた。』
主イエス様の幻を見た人々には共通点があります。それはイエス様の身長が、180センチくらいで、背が高いと言うことです。またイエス様は、大工でありましたので、そのお体は筋骨隆々としていたかと思われます。そうであるならば、イエス様はそれなりの体重をお持ちであるはずです。
当然、アリマタヤのヨセフ一人では、十字架からイエス様のお体を降ろすことは出来ないことは言うまでもありません。
彼は、金持ちでしたから、それなりの召使いたちが、お伴していたことは、ごく自然なことでしょう。そしてヨセフ一人ではなく、ニコデモも召使いと共に手伝いに来たのです。
使徒ヨハネはこう書き記しています。
『そのあとで、イエスの弟子ではあったがユダヤ人を恐れてそのことを隠していたアリマタヤのヨセフが、イエスのからだを取りかたづけたいとピラトに願った。それで、ピラトは許可を与えた。そこで彼は来て、イエスのからだを取り降ろした。
前に、夜イエスのところに来たニコデモも、没薬とアロエを混ぜ合わせたものをおよそ三十キログラムばかり持って、やって来た。
そこで、彼らはイエスのからだを取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、それを香料といっしょに亜麻布で巻いた。
イエスが十字架につけられた場所に園があって、そこには、まだだれも葬られたことのない新しい墓があった。
その日がユダヤ人の備え日であったため、墓が近かったので、彼らはイエスをそこに納めた。(ヨハネの福音書19:38~19:42』)
イエス様が葬られた新しい墓は、アリマタヤのヨセフが自分の為に用意したものであると伝えられています。入り口がかなり大きい墓で、その入り口をふさいだ大きな丸い石も、伝承では200キロ近い重さがありました。
この石を動かすには、何と七人の男の手が必要であったと言われています。三日目の朝に女性たちがこの墓にやって来るのですが、この石のふたを動かすことは、不可能だったのです。
さあ、ついに主イエス様の復活の舞台が整いました。その日の午後6時から安息日が始まりましたから、アリマタヤのヨセフもニコデモも、主イエス様の埋葬には、時間が押し詰まっていて、あたふたしたことでしょう。
そしてその場には、主イエス様の母マリヤと、使徒ヨハネがいました。
そして主イエス様にこれまで付き従って来た女性たちが、イエス様の納められる墓までついて行くことになるのです。》