◇◆◇日々のみ言葉
2016年9月15日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書1章46節~55節】
1:46 マリヤは言った。「わがたましいは主をあがめ、
1:47 わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。
1:48 主はこの卑しいはしために目を留めてくださったからです。ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう。
1:49 力ある方が、私に大きなことをしてくださいました。その御名は聖く、
1:50 そのあわれみは、主を恐れかしこむ者に、代々にわたって及びます。
1:51 主は、御腕をもって力強いわざをなし、心の思いの高ぶっている者を追い散らし、
1:52 権力ある者を王位から引き降ろされます。低い者を高く引き上げ、
1:53 飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせないで追い返されました。
1:54 主はそのあわれみをいつまでも忘れないで、そのしもべイスラエルをお助けになりました。
1:55 私たちの先祖たち、アブラハムとその子孫に語られたとおりです。」
◎ショートメッセージ
《今日は、マリヤの賛歌である「マグニフィカト」の学びの最後になります。
「心の思いの高ぶっている者を追い散らし、権力ある者を王位から引き降ろされます。低い者を高く引き上げ、飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせないで追い返されました。」
これは、まさしく預言です。
「心の思いの高ぶっている者」とは、律法学者とパリサイ人です。
彼らは「自分たちこそ正しい」と自負していました。主イエス様は、彼らに対して、こう言われました。
『忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。あなたがたは白く塗った墓のようなものです。墓はその外側は美しく見えても、内側は、死人の骨や、あらゆる汚れたものがいっぱいなように、あなたがたも、外側は人に正しいと見えても、内側は偽善と不法でいっぱいです。(マタイの福音書23:27~23:28)』
そして、「権力ある者を王位から引き降ろされます。」
これは、赤子であったイエス様を殺そうとして、ベツレヘムとその周辺の二才以下の男の子を殺した悪名高きヘロデ大王に成就しました。この王は、内蔵が腐ると言う奇病で死んで行きます。またその子ヘロデ・アグリッパにも成就するのです。
使徒の働きによれば、
『さて、ヘロデはツロとシドンの人々に対して強い敵意を抱いていた。そこで彼らはみなでそろって彼をたずね、王の侍従ブラストに取り入って和解を求めた。その地方は王の国から食糧を得ていたからである。
定められた日に、ヘロデは王服を着けて、王座に着き、彼らに向かって演説を始めたそこで民衆は、「神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けた。するとたちまち、主の使いがヘロデを打った。彼は虫にかまれて息が絶えた。(使徒の働き12:20~12:23)』と書かれています。
「低い者を高く引き上げ」
主イエス様は、このように教えられました。『「誰でも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。」(マタイの福音書23:12)』と。
まさに列聖された、マザー・テレサのようです。
「飢えた者を良いもので満ち足らせ」とは、有名な「五千人の給食」と「四千人の給食」の奇蹟のしるしを指し示します。
そして「富む者を何も持たせないで追い返された。」とは、若くしてサンヘドリン議員となった大金持ちの一人の青年を指し示すのです。
彼は、「永遠の命」を得ようと、イエス様を「尊い先生」と呼んで尋ねて来ましたが、イエス様に「持ち物を全部売り払って貧しい人々に施し、そして私について来なさい。」と言われ、従うことが出来ず、悲しみの顔で去って行ったのです。
最後に、「そのしもべイスラエルをお助けになりました。」と書かれた預言は、まだ成就してはおりません。イスラエルが、本当に救われるのは、主イエス様が再臨なさる時だからです。》