◇◆◇日々のみ言葉
2016年10月1日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書2章10節~12節】
2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。
2:11 きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」
◎ショートメッセージ
《「喜びの知らせ」は、ベツレヘムの町の近くの荒野にて、羊の番をしていた羊飼いの所に、最初にもたされました。
ここでも、神様の法則があることが分ります。当時の羊飼いたちは、卑しい民とされていました。彼らは、ユダヤ人の会堂に入ることは許されなかったのです。これは、ユダヤ人でありながら、ユダヤ人とは見なされず、異邦人として、あるいは罪人としての扱いを受けていたからです。
当時のユダヤ人にとって、特にエリート集団であるパリサイ人や律法学者たち、祭司長たちにとっては、異邦人は人間ではなく「犬」と同様だったのです。自分たちこそが、神の民であり、選ばれた民族であることを誇りとしていたからです。
『主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、たましいの砕かれた者を救われる。(詩篇34:18)』
御使いは、羊飼いたちにこう言ったのです。
「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」
「あなたがたのために」
「あなたがたは見つけます」
「あなたがたのための」
御使いは、三回「あなたがた」と言いました。
あなたがたとは、大きな意味では、ユダヤの人々あるいはすべての人々を指し示しますが、ここではむしろ「羊飼い」を、彼らを指していると言っても良いでしょう。
彼らは羊を飼い、それを売って生活を営んでいました。特に一才の雄羊は、最高のいけにえとして高く売れたのです。過越の祭の時に、巡礼する者の罪の身代わりとして、祭壇でほうられるのです。その一匹、一匹に名前がついていました。彼らが生きて行く為には、心から愛情をかけて育てた羊を売るしかなかったのです。
彼らの為に、救い主として、キリストとして、みどりごが生まれたと言うのです。
そして彼らが、見つける目じるしこそ、布にくるまってかいばおけに寝ているみどりごだ、と言うのです。
先にも書きましたように彼らもユダヤ人なのです。彼らは、幼い頃から宗教教育を受けていて、キリストがやがて来られることを知っていました。
御使いは、ベツレヘムの町の人にではなく、またエルサレムの町の人にでもなく、貧しい羊飼いの所に遣わされたのです。
「恐れることはありません。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」》