• 日々のみ言葉 2016年11月9日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年11月9日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書3章23節前半】
    3:23 教えを始められたとき、イエスはおよそ三十歳で、人々からヨセフの子と思われていた。

    ◎ショートメッセージ
    《三十歳と言う年齢は、ある意味では特別な年齢であると言えます。
     まず旧約聖書を見ますと、祭司がその務めを始めるのは三十歳であり、五十歳までの二十年間その働きをすると決められておりました。

    『主はモーセとアロンに告げて仰せられた。「レビ人のうち、ケハテ族の人口調査を、その氏族ごとに、父祖の家ごとにせよ。それは会見の天幕で務めにつき、仕事をすることのできる三十歳以上五十歳までのすべての者である。(民数記4:1~4:3)』

     ただし、これは最初の幕屋の時であり、後に世襲制となりましたから、跡継ぎがいない場合には、ザカリヤのようにまだ祭司を務めることがあったようです。
     もしザカリヤが五十歳だとしたら、エリサベツ共に、「非常に年を取っていた」と言う表現が正しくなくなってしまうからです。

     またダビデは、三十歳で王となりました。そして四十年間、王として治めたのです。

     第二サムエル記によりますと、
    『イスラエルの全長老がヘブロンの王のもとに来たとき、ダビデ王は、ヘブロンで主の前に、彼らと契約を結び、彼らはダビデに油をそそいでイスラエルの王とした。ダビデは三十歳で王となり、四十年間、王であった。ヘブロンで七年六か月、ユダを治め、エルサレムで三十三年、全イスラエルとユダを治めた。(第二サムエル記5:3~5:5)』と書かれてあるからです。

     そして預言者エゼキエルも、おそらく三十歳の時に預言者としての働きを始めたようです。

    『第三十年の第四の月の五日、私がケバル川のほとりで、捕囚の民とともにいたとき、天が開け、私は神々しい幻を見た。(エゼキエル書1:1)』

     最初の「第三十年」とは、エゼキエルが三十歳になった時と解釈することが普通とされています。

     このように三十歳という年齢は、極めて重要な年齢で、一人前の働きをするのは三十歳というのが、当時の考え方ではなかったかと、尾山令仁先生は言っています。

     イエス様は、祭司であり王であり、そして預言者でもあられました。特にダビデの子と呼ばれ、王の王、主の主であられ、まさしく三十歳から公生涯を始められたことは、決して偶然ではなく、すべてがそのように、父なる神様によって、計画されていたことかと思います。
     ここでルカは、「ヨセフの子と思われていた」と書いていますが、実際はヨセフは育ての親であり、またそのように周りが思うことは、当然のことです。

     イエス様のすぐ下に、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンという弟がいて、また二人以上の妹たちが、存在したことも、事実です。
     カトリック教会が信じているように、ヨセフとマリヤには、イエス様だけしか子どもはなく、聖家族とすることは、聖書に矛盾していることです。》

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