◇◆◇日々のみ言葉
2017年8月4日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書11章5節~8節】
11:5 また、イエスはこう言われた。「あなたがたのうち、だれかに友だちがいるとして、真夜中にその人のところに行き、『君。パンを三つ貸してくれ。
11:6 友人が旅の途中、私のうちへ来たのだが、出してやるものがないのだ。』と言ったとします。
11:7 すると、彼は家の中からこう答えます。『めんどうをかけないでくれ。もう戸締まりもしてしまったし、子どもたちも私も寝ている。起きて、何かをやることはできない。』
11:8あなたがたに言いますが、彼は友だちだからということで起きて何かを与えることはしないにしても、あくまで頼み続けるなら、そのためには起き上がって、必要な物を与えるでしょう。」
◎ショートメッセージ
《ここで、イエス様は「祈り」について、たとえ話を用いて教えておられます。
ただ、このたとえを良く読んで考えて見ますと、非常におかしな箇所があることに気づきます。
たとえば、「真夜中」ですが、ユダヤ暦では一体何時頃のことを指すのでしょうか。夕方に陽が沈んでから新しい一日が始まるのですから。
また友人が旅の途中に真夜中に尋ねてくるようなことが起こりうるのでしょうか。設定に無理があるとは思えませんか。
そして、これまたその人が、友だちの家に行き、『君。パンを三つ貸してくれ。友人が旅の途中、私のうちへ来たのだが、出してやるものがないのだ。』と言うのでしょうか。
普通は、最初に戸をたたくのではないのでしょうか。すると、その家の主人である友人は、戸を開ける前に、誰だか確認しないはずがありません。
そして誰だか分かると、戸を開けて、何事が起こったのか聞くはずです。しかしなぜだか、その友人は、戸を開けようともせず、しかも家の中から、『めんどうをかけないでくれ。もう戸締まりもしてしまったし、子どもたちも私も寝ている。起きて、何かをやることはできない。』と答えるでしょうか。
その時、すでにその友人は起きているではありませか。しかも、パンを借りに来た主人公は、この家に子どもがいることを知っているはずです。であるとしたら家の外から、大声を出すようなことをするでしょうか。
また友人は、寝ていると言っています。寝ている状態で家の中から、家の外にいる主人公に話し声が通るのでしょうか。もし通るのであるならば、窓も戸もない粗末な家となってしまいます。でも窓も戸もあるのです。
それゆえこれはあくまでも「たとえ」なのです。
イエス様の言われた真意は、「緊急な時」と言うことです。
そしてイエス様が言われた通り、
「彼は友だちだからということで起きて何かを与えることはしないにしても、あくまで頼み続けるなら、そのためには起き上がって、必要な物を与えるでしょう。」とは、「頼み続ける」ことを教えておられるのです。
そして「頼み続ける」こととは、祈り続けることを意味します。すなわち叶うまで、その祈りが聞き届けられるまで、祈り続けることを教えているのです。》