◇◆◇日々のみ言葉
2017年12月27日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書16章25節~26節】
16:25「アブラハムは言った。『子よ。思い出してみなさい。おまえは生きている間、良い物を受け、ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。
16:26 そればかりでなく、私たちとおまえたちの間には、大きな淵があります。ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、そこからこちらへ越えて来ることもできないのです。』」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からの学びとなります。
主イエス様は、よみと訳された「ハデス」について、この「金持ちと貧乏人ラザロ」の話によって、かなり具体的に説明されています。
これは単なるイエス様の作り話ではなく、実際に受肉される以前の主が、神の御子として、ハデスに来られていたからこそ、このような説得力の強い話になっているのです。
この時のハデスは、パラダイスとゲヘナの二つの場所に分かれていました。
イエス様が十字架にかけられた時、同じく十字架にかけられた二人組の強盗の一人に、
「まことに、あなたに告げます。あなたは今日、私とともにパラダイスにいます。」と言われました。
パラダイスとは、直訳すると「園」と言う意味で、栄光の楽園を表しています。そしてゲヘナとは、エルサレムの南西にある谷で、町の廃棄物、動物および罪人の死体の焼却場に当てられた場所のことで、地獄の同意語とされていました。イエス様もその意味として用いています。
パラダイスは、慰めの場所であり、まさに「エデンの園」のような所で、御使いによって守られていたと考えられます。
しかし大きな深い淵を隔てた反対側のゲヘナは、熱い炎が燃えさかっており、またウジが這う場所で、そこは悪魔と悪霊が支配している場所でもあるのです。
なぜこのような状況になっていたのかは、私たちには神様の壮大なご計画は分かりかねますが、やがて主イエス様が死んで後、再びパラダイスにやって来ることになります。
そして、パラダイスにいるすべての義人の霊たちを携えて、天の御国に昇って行かれるのです。
それは、イエス様がよみがえる三日目までの間に起こった出来事であると、私は信じています。
使徒信条は告白していますよね。「よみにくだり」と。
その後、パラダイスは空き家となり、悪魔・悪霊どもがそこを占拠し、ゲヘナと変えて、地獄が拡大するのです。
今、イエス様を信じる者には、天の御国が備えられています。もし私たちのこの世における働きが終了したら、主が迎えに来て下さいます。
今現在は、この金持ちとアブラハムのように、互いに話したりすることもなく、完全に、そして永遠に分離されているのです。
ひとりでも多くの人々を、「永遠の滅び」ではなく、「永遠の命」に至る道に、導きたいと願っています。その為にも、行動を開始しましょう。》