◇◆◇日々のみ言葉
2017年1月3日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書17章5節】
17:5 使徒たちは主に言った。「私たちの信仰を増してください。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様は弟子たちに言われました。
「気をつけていなさい。もし兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そして悔い改めれば、赦しなさい。かりに、あなたに対して一日に七度罪を犯しても、『悔い改めます。』と言って七度あなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」と。
すると弟子たちではなく、使徒たちが主に言ったのです。ルカはあえてここで、「使徒たち」と言う言葉を用いているのです。
イエス様は、弟子たちに話されていたのです。
「罪を犯した兄弟を戒め、そして悔い改めたのなら赦してやりなさい。」と。
かつてイエス様は、ほぼ同じ内容で弟子たちに教えられたことがあります。
マタイの福音書によりますと、
『そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。」
イエスは言われた。「七度まで、などとは私は言いません。七度を七十倍するまでと言います。(マタイの福音書18:21~18:22)』と、書かれています。
この後、主イエス様は「一万タラントの貸りのあるしもべ」のたとえ話を使徒たちにすることになります。
『「このことから、天の御国は、地上の王にたとえることができます。王はそのしもべたちと清算をしたいと思った。
清算が始まると、まず一万タラントの借りのあるしもべが、王の所に連れて来られた。
しかし、彼は返済することができなかったので、その主人は彼に、自分も妻子も持ち物全部も売って返済するように命じた。
それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予ください。そうすれば全部お払いいたします。』と言った。
しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。ところが、そのしもべは、出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から百デナリの借りのある者に出会った。彼はその人をつかまえ、首を絞めて、『借金を返せ。』と言った。
彼の仲間は、ひれ伏して、『もう少し待ってくれ。そうしたら返すから。』と言って頼んだ。
しかし彼は承知せず、連れて行って、借金を返すまで牢に投げ入れた。彼の仲間たちは事の成り行きを見て、非常に悲しみ、行って、その一部始終を主人に話した。
そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか。』
こうして、主人は怒って、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡した。あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天の私の父も、あなたがたに、このようになさるのです。」(マタイの福音書18:23~18:35)』と。
それゆえ、そんなことが出来ない自分たちの信仰を増して下さい、とお願いしているのです。なぜルカは、あえて使徒たちと書き記したのでしょうか。
私は、やがてイスカリオテのユダが裏切ることを主イエス様は知っておられたからだと思うのです。
またイスカリオテのユダだけでなく、ペテロでさえ、大祭司の庭において、主を知らないと三度も否むことになることを知っておられたからだと思うのです。
この使徒たちの願いは、もちろん成就します。しかしそれは、主イエス様の十字架と復活の御わざを経験した後のことになるのです。》