◇◆◇日々のみ言葉
2018年1月7日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書17章12節~14節】
17:12 ある村にはいると、十人のらい病人がイエスに出会った。彼らは遠く離れた所に立って、
17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生。どうぞあわれんでください。」と言った。
17:14 イエスはこれを見て、言われた。「行きなさい。そして自分を祭司に見せなさい。」彼らは行く途中でいやされた。
◎ショートメッセージ
《主イエス様はエルサレムに上られる途中、サマリヤとガリラヤの境を通られました。
そして、ある村に入った時のことです。ルカは、なぜかその村の名前を明かしてはいません。
この当時の主イエス様の評判は、絶頂期を迎えていました。よってイエス様の一行がこの村を訪れた時、多くの村人たちが、イエス様の御もとにやって来たに違いありません。
そして、多くの病人を癒やされ、悪霊から解放されたと思われます。それを遠くで見ていた集団がいたのです。
レビ記によりますと、
『患部のあるらい病人は、自分の衣服を引き裂き、その髪の毛を乱し、その口ひげをおおって、『汚れている、汚れている。』と叫ばなければならない。その患部が彼にある間中、彼は汚れている。彼は汚れているので、ひとりで住み、その住まいは宿営の外でなければならない。(レビ記13:45~13:46)』と書かれています。
よって彼らは、一般の人々から隔離された生活をしており、イエス様に近づくことは出来なかったのです。
また一目でらい病を患っていることが分かるように、レビ記に書かれた通りの身なりをしていたと思われます。
彼らは、イエス様に向かって声を張り上げて言ったのです。
「イエス様、先生。どうぞあわれんでください。」
さあ、そこで問題です。
イエス様は、その後、彼らに何をされたのでしょうか。
イエス様は、彼らに近寄って按手され、癒やされたのでしょうか。
あるいは、「私の心だ。清くなれ。」とお言葉を投げかけられたのでしょうか。
いいえ。違うのです。
イエス様は、「行きなさい。そして自分を祭司に見せなさい。」と言われたのです。
これは、「去りなさい」と言う意味でもあります。そして、「今の状態を祭司に見せに行きなさい。」と、言うことでもあります。
これは一見、イエス様は、「らい病人には、冷たいのだ」と言う感じがしないわけでもありません。
しかし、レビ記によりますと、らい病が癒やされた者は、祭司に見てもらい、「清い」と宣言されなければならないのです。
彼らは、イエス様のお言葉に聞き従い、祭司の所に向かいました。するとその時、彼らは皆癒やされたのです。
このように、イエス様のお言葉に聞き従い、行動しなければ奇蹟は起きないのです。》