◇◆◇2018年1月7日新年礼拝
◎本日の聖書箇所 【使徒の働き27章22節~26節】 (新約p.261上段左端)
27:22 「しかし、今、お勧めします。元気を出しなさい。あなたがたのうち、いのちを失う者はひとりもありません。失われるのは船だけです。
27:23 昨夜、私の主で、私の仕えている神の御使いが、私の前に立って、
27:24 こう言いました。『恐れてはいけません。パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。そして、神はあなたと同船している人々をみな、あなたにお与えになったのです。』
27:25 ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。
27:26 私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」
◎メッセージの概要 【元気を出しなさい】
《2018年最初の礼拝です。今年に掲げるみ言葉は、「しかし、今、お勧めします。元気を出しなさい」です。今日は、ヨハネの福音書からの学びではなく、2018年の教会聖句からメッセージをしたいと思います。
さて、このパウロの言葉は、絶体絶命の時に舟に乗っている275人に語った言葉です。この時、弟子のルカとアリスタルコも同船していました。
なぜローマに行くことになったのか、それはパウロの長年の願いに神様が答えられたことと、カイザルに上訴したからです。
この時のローマ皇帝は悪名高きネロでした。パウロと同行することになった百人隊長ユリアスと、その部下と数人の囚人と共にローマ行きの舟に乗り込んだのです。
地中海は11月から3月までの間は、非常に荒れる為、航海は禁止されていたのですが、パウロたちが出発したのは、11月最初であったと思われます。
クレタ島で舟を乗り換え、ローマに向かうのですが、その時にユーラクロンと言う大嵐に出会います。舟は十四日間漂流し、そしてついに絶体絶命の時に、御使いがパウロに神様の言葉を授けるのです。
『恐れてはいけません。パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。そして、神はあなたと同船している人々をみな、あなたにお与えになったのです。』
この言葉から、百人隊長ユリアスを含めて、すべての人が救われることになります。しかしもしユリアスが、最初にパウロの言葉を聞いていれば、回避出来たことでした。
パウロは地中海の恐ろしさを知っていました。それは難破したのが三回もあり、また一昼夜海を漂ったこともあったからです。それだけでなく、聖霊に満たされて預言したのです。そしてその通りになったのです。
さて、なぜ神様はパウロをローマに行かせたのでしょうか。それは獄中において、4つの手紙を書かせるためでもあったのです。またローマにいたキリスト教徒たちを教育し、伝道する為でもあったのです。
パウロは、ローマにおいて軟禁されましたが、二年ほどしてから釈放され、伝承ではローマからスペインにまで伝道しました。
その後67年頃に再び皇帝ネロに捕らえられ、ローマ市民であった為に、最後は斬首刑で殉教したと伝えられています。
パウロはローマ人への手紙において、このように勧めています。
『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。』
それだからこそ、キリスト者は、恐れてはならないのです。なぜなら、まことの神様が共におられるからです。
「今、お勧めします。元気を出しなさい。あなたがたのうち、いのちを失う者はひとりもありません。ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。」
クリスチャンは元気でなければならないのです。この世の人々は、皆、本当の希望を持ってはいません。本当の真理を知ってはいないのです。しかし私たちは知っているのです。
イエス・キリストこそが、真理であり命であり道であることを。
そしてそのお方が、今日も私と共に、そしてあなたと共にいて下さるのです。さあ、元気を出そうではありませんか。》