◇◆◇2018年1月28日第四聖日礼拝
◎本日の聖書箇所 【ヨハネの福音書13章18節~20節】 (新約p.189下段左側)
13:18 「私は、あなたがた全部の者について言っているのではありません。私は、私が選んだ者を知っています。しかし聖書に『私のパンを食べている者が、私に向かってかかとを上げた。』と書いてあることは成就するのです。
13:19 私は、そのことが起こる前に、今あなたがたに話しておきます。そのことが起こったときに、私がその人であることをあなたがたが信じるためです。
13:20 まことに、まことに、あなたがたに告げます。私の遣わす者を受け入れる者は、私を受け入れるのです。私を受け入れる者は、私を遣わした方を受け入れるのです。」
◎メッセージの概要 【遣わされた者と遣わした者】
《イエス様は、十二使徒たちに「あなたがたがこれらのことを知っているのなら、それを行なうときに、あなたがたは祝福される。」と言われました。これはお互いに愛し合い、許し合うことを教えておられます。
そしてイエス様は、「私は、私が選んだ者を知っています。」と言われました。
公生涯の初めの頃のことです。イエス様は、山に登り、徹夜祈祷をされました。そして夜明けになって、弟子たちの中から、十二人を選び、彼らに使徒という名をつけたのです。
ペテロという名のシモンとその兄弟アンデレ、ヤコブとヨハネ、ピリポとバルトロマイ(ナタナエル)、マタイ(レビ)とトマス、アルパヨの子ヤコブと熱心党員と呼ばれるシモン、ヤコブの子ユダ(タダイ)と、イスカリオテ・ユダの十二人です。
イエス様は、ユダが出て行った後、残りの十一使徒に、このように言われました。「あなたがたが私を選んだのではありません。私があなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。」
この言葉は、今なお、私たち一人一人に向けられて語られています。イエス様が言われた「聖書」とは、旧約聖書(ユダヤ聖書)のことです。
そして引用された、『私のパンを食べている者が、私に向かってかかとを上げた。』とは、詩篇41篇に書かれた預言です。この預言がやがてご自分に当てはまることを教えているのです。
「そのことが起こる」とは、これからイスカリオテのユダが出て行って、ゲッセマネの園に、ユダヤの長老と民たちとローマ兵を引き連れてやって来る時に成就します。
この時点から、もう数時間後のことになります。その時、イエス様は、イスカリオテのユダに、「友よ」と、声をかけられます。
そして「私の遣わす者を受け入れる者は、私を受け入れるのです。私を受け入れる者は、私を遣わした方を受け入れるのです。」と言われました。
イエス様は、父なる神様によってこの世に遣わされました。
「彼らはそれを受け入れ、私があなたから出て来たことを確かに知り、また、あなたが私を遣わされたことを信じました。」と言われたように、イエス様が捕らえられる直前に、弟子たちは、イエス様が父なる神様から遣わされたことを知ったのです。
そして今度は、イエス様が彼らを、この世に遣わすのです。
オリーブ山において昇天される時に、弟子たちにこのように言われました。
「私には天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。見よ。私は、世の終わりまで、いつも、あなたがたと共にいます。」
私たちは遣わされた者なのです。誰によって。イエス様によって。イエス様が、ご自身を信じるすべての者を、まだ十字架の福音を知らない多くの人々に、遣わされるのです。
それだからこそ、私たちは、この世において、最も輝くべきです。まことの光であるイエス様を、紹介する為に。
私たちは、世の光として遣わされて行くのです。このお方を宣べ伝える為に。》