◇◆◇日々のみ言葉
2018年2月6日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書18章24節~27節】
18:24 イエスは彼を見てこう言われた。「裕福な者が神の国にはいることは、何とむずかしいことでしょう。
18:25 金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」
18:26 これを聞いた人々が言った。「それでは、だれが救われることができるでしょう。」
18:27 イエスは言われた。「人にはできないことが、神にはできるのです。」
◎ショートメッセージ
《「人にはできないことが、神にはできるのです。」
これは、イエス様が弟子たちの質問に対しての答えです。
弟子たちは、イエス様が、
「裕福な者が神の国にはいることは、何とむずかしいことでしょう。金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」
と言われたことを聞いて、質問したのです。
「それでは、だれが救われることができるでしょう。」
弟子たちは、「だれ」が、と聞いているのです。その答えが、「人にはできないことが、神にはできるのです。」なのです。
新改訳聖書は、原文に忠実に訳されていますから、時々意味が分からないことがあるのです。尾山令仁先生の現代訳では、こう訳されています。
『イエスは彼をご覧になってこう言われた。
「富に心を向けたままで、神の国にはいることは出来ません。それは不可能です。」
これを聞いた人々が言った。
「それでは、だれが救われるでしょうか。」
イエスは言われた。
「それは、人には出来ません。しかし神様はそうではありません。神様には出来るのです。」(現代訳聖書から)』
弟子たちは、立派なユダヤ人議会の議員ですら救われないとしたら、一体だれが救われるのかと言うのか、と言う思いが強かったのかも知れません。
またある時、イエス様は弟子たちにこのように教えられました。
『「しもべは、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、または一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。」(ルカの福音書16:13)』
実際に誰であっても、今持っている財産をすべて売り払って貧しい人に与えることは躊躇するはずですし、人には出来ないことなのです。
またイエス様が弟子たちに教えられた内容も、非常に厳しいものであると言えるでしょう。
それではイエス様が教えておられることの真意は何なのでしょうか。それは永遠のいのちとは、財産や富では買うことが出来ないと言うことなのです。
永遠のいのちを得る為には、救われる為には、主イエス様に従って行くことしかないのです。
私たちの持っているものは、自分のものであると思っていますが、実はそうではありません。
それは神様からの恵みによって、与えられ、預けられ、託されたものなのです。その所有権は、実は神様にあるのです。
神様はご自分に従う者には、十二分に与えて下さいます。それだからこそ、人には出来ないが、神様にはお出来になられるのです。》