• 日々のみ言葉 2018年2月20日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年2月20日(火)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書19章5節】
    19:5 イエスは、ちょうどそこに来られて、上を見上げて彼に言われた。「ザアカイ。急いで降りて来なさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、取税人ザアカイが救われる場面からの学びです。

     エリコの町の取税人頭ザアカイは、イエス様のうわさを、同じ取税人の仲間たちから聞いていましたが、まだ実際に会ったことも見たこともありませんでした。
     そんなある日、イエス様が大勢の人々に囲まれて、エリコの町に入って来たと言うわけです。
     彼は、イエス様がどんな方なのか、見ようとしましたが、背が低かったので、あまりの群衆のために見ることができませんでした。

     しかしどうしてもイエス様を見たくて、彼は人々にもみくちゃにされながらも、前方に走り出て、いちじく桑の木に登ったのです。おそらく彼はそんなに太ってはいなかったのでしょう。いちじく桑の木の高い枝に登ることが出来たのですから。

     ちょうどそこに、イエス様の一行が通り過ぎようとしていました。イエス様は何と上を見上げて、彼を見つけ、彼に言われたのです。

    「ザアカイ。急いで降りて来なさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」

     ザアカイは、イエス様にお会いしたことはありませんでした。またイエス様もザアカイに会ったことはなかったはずです。それにもかかわらず、イエス様は彼を見つけ出して、彼の名前を呼ばれたのです。

     イエス様の言われた言葉に注目してください。
     イエス様は、「エリコの取税人のかしら、降りて来なさい。そして悔い改めて私を信じなさい。」とは言われなかったのです。

     イエス様は、「ザアカイ」と、彼の名前を呼ばれたのです。ザアカイとは、「正しい人」そして「聖い人」と言う意味であることを、私たちはすでに学んで知っています。そのイエス様が、その名前で呼ばれたことが、大きなポイントなのです。

     イエス様の目には、「罪人」「盗人」「ローマ帝国の犬」ではなく、一人の正しい人、ご自分の愛する弟子として見えていたのです。

     ユダヤ人の名前は、その人自身の職業、あるいは人柄を表わす場合が多いのです。イエス様が、ザアカイの名前を呼ばれた時こそが彼が救われた時であり、名前の通りに、正しい人に戻った瞬間であったのです。

     伝承では、ザアカイは使徒パウロを助け、行動を共にし、カイザリヤの牧師になったとも言われています。 

    「ザアカイ。急いで降りて来なさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」

     イエス様は、ご自身を求める者を必ず見つけ出し、また必ず答えて下さいます。そしてその人の家に来て、宿泊され、ご一緒に食事をして下さいます。何たる恵みでしょうか。》

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