◇◆◇日々のみ言葉
2018年2月22日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書19章8節~10節】
19:8 ところがザアカイは立って、主に言った。「主よ。ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、誰からでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します。」
19:9 イエスは、彼に言われた。「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。
19:10 人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。」
◎ショートメッセージ
《今日はザアカイの救いの話の、いよいよクライマックスを迎えます。
「ザアカイ。急いで降りて来なさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」
これを聞いたザアカイは、急いでいちじく桑の木から降りて来て、感激してイエス様の御前に出たのです。そして大喜びで、イエス様と弟子たち一行を自分の家に案内したのでした。
これを見たユダヤ人たちは、「あの方は罪人のところに行って客となられた。」と言ってつぶやいたのです。特に、イエス様を見張っていたパリサイ人や律法学者たちは、怒りを燃やしたのでした。
さてルカは省いていますが、イエス様と弟子たちは、ザアカイの家で美味しいご馳走をいただきました。その食卓の席で、喜びの象徴であるワインを飲みながら、ザアカイは言いました。
「主よ。ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、誰からでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します。」
もしザアカイがだまし取ったお金が、彼の全財産の八分の一だとしたら、彼は破産することになります。
実は、このザアカイの救いこそが、イエス様が一人の役人の青年が、「永遠のいのち」について、質問して来た場面の答えとなるのです。
『ある役人が、イエスに質問して言った。
「尊い先生。私は何をしたら、永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」
イエスは彼に言われた。
「なぜ、私を『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかには誰もありません。戒めはあなたもよく知っているはずです。『姦淫してはならない。殺してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。父と母を敬え。』」
すると彼は言った。
「そのようなことはみな、小さい時から守っております。」
イエスはこれを聞いて、その人に言われた。
「あなたには、まだ一つだけ欠けたものがあります。あなたの持ち物を全部売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、私について来なさい。」
すると彼は、これを聞いて、非常に悲しんだ。たいへんな金持ちだったからである。
イエスは彼を見てこう言われた。
「裕福な者が神の国にはいることは、何と難しいことでしょう。金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっと易しい。」
これを聞いた人々が言った。
「それでは、誰が救われることができるでしょう。」
イエスは言われた。
「人にはできないことが、神にはできるのです。」(ルカの福音書18:18~18:27)』
「それでは、誰が救われることができるでしょう。」と、弟子たちは質問しました。
この「誰」こそが、ザアカイだったのです。
明日も同じ箇所からさらに考えて見たいと思います。》