◇◆◇日々のみ言葉
2018年2月23日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書19章8節~10節】
19:8 ところがザアカイは立って、主に言った。「主よ。ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、誰からでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します。」
19:9 イエスは、彼に言われた。「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。
19:10 人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日に続き同じ箇所からの学びとなります。
さて、ユダヤ人のラビは、普通、常識から言って、異邦人や罪人と言われているような者たちとは、決して食卓を囲むことはいたしません。なぜなら、そうすることによって自分の身が汚れるからです。
しかしイエス様は違っていました。イエス様は、ザアカイの家で、その日は泊まると言われたのです。当然、食卓にあずかることになります。
ザアカイはエリコの町の取税人の頭であり、大金持ちでした。彼は、もう喜んでイエス様と弟子たちの一行を持て成したに違いありません。
その食卓の席で、ザアカイは言いました。
「主よ。ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、誰からでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します。」
これこそが悔い改めの実です。
これは、ザアカイがイエス様に強制された言ったのではありません。自ら進んで言ったのです。しかもこの言葉は、社交辞令や虚栄ではなく、心から彼はそのようにイエス様に告白したのです。
昨日にも書きましたが、もしザアカイがだまし取ったお金が、彼の全財産の八分の一だとしたら、彼は破産することになります。
しかし、たとえ破産することになったとしても、彼はイエス様に宣言したことを実行したことでしょう。
その結果については聖書には書かれてはいませんが、後に使徒パウロと行動を共にして伝道し、カイザリヤの牧師となり、平穏に永眠したと伝えられています
このザアカイの救いこそが、イエス様が一人の役人の青年が、「永遠のいのちを得ること」について、質問して来た場面の答えとなるのです。
さてイエス様は、ザアカイと、そして側にいた弟子たちに聞こえるように言いました。
「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。」
私たちもザアカイと同じです。
イエス様は、失われていた私たち一人一人を、見つけ出して下さったのです。そして名前を呼んで下さったのです。
「ザアカイ、降りて来なさい。」
いや、
「○○○○、降りて来なさい。」
私たちは、「高慢」と言う木から、「へりくだり」と言う所に降りなければならないのです。
そしてそこには、イエス様が待っておられるのです。アーメン。》