◇◆◇日々のみ言葉
2018年2月24日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書19章11節】
19:11人々がこれらのことに耳を傾けているとき、イエスは、続けて一つのたとえを話された。それは、イエスがエルサレムに近づいておられ、そのため人々は神の国がすぐにでも現われるように思っていたからである。
◎ショートメッセージ
《この時イエス様は、エリコにおられました。しかもエリコはエルサレムから、約四キロメートルほど離れた町であって、そこには多くのエルサレム神殿において奉仕する祭司たちが住んでいたのです。
エルサレムからエリコへは下る道であり、当然エリコからエルサレムへは上り道となります。それゆえイエス様が語られた、「良きサマリヤ人」のたとえにおいて、祭司が登場するのです。
イエス様は、取税人ザアカイの家において、夕食の食卓の席についておりました。そこには弟子たちや、またザアカイの仲間の他に、家の外で、成り行きを見守っている群衆がいたようです。
イエス様は、彼らにも聞こえるように、大きな声で一つのたとえを話されました。このたとえが、「ミナのたとえ」です。
イエス様は、なぜこのようなたとえをなされたのでしょうか。ルカは、『それは、イエス様がエルサレムに近づいておられ、そのため人々は神の国がすぐにでも現われるように思っていたからである。』と書き記しています。
この時のイエス様の名声は最高潮に達していました。弟子たちをも含めて、イエス様に付き従っていた多くのユダヤ人たちは、イエス様を政治的メシヤとして見ていたのです。
イスラエルをローマ帝国の支配から解放して下さるメシヤとして、期待し、望みを置いていたのです。
この時はまだ、イスカリオテのユダは、裏切ってはいませんでした。彼はまだユダヤ最高議会に行って、イエス様を引き渡す約束をし、銀貨三十枚を受け取ってはいないのです。しかし、その心は次第に、主イエス様から離れて行きつつあったことは、間違いありません。
実際、イスカリオテのユダがイエス様を裏切る直接の原因は何であったのでしょうか。
ルカは、
『さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった。(ルカの福音書22:3)』と書き記しています。
しかし、心に何か隙が無ければ、サタンが入るはずはないのです。イエス様に、自分の目と耳を向けていたのなら、サタンの誘惑に負けるはずはないのです。
イエス様に対する「疑い」や「不信仰」が、サタンを招き寄せると言っても良いでしょう。
さて明日から、細かく、そしてじっくりと、「ミナのたとえ」について考えて行くことにしましょう。》