◇◆◇日々のみ言葉
2018年2月26日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書19章15節】
19:15「さて、彼が王位を受けて帰って来たとき、金を与えておいたしもべたちがどんな商売をしたかを知ろうと思い、彼らを呼び出すように言いつけた。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は、
「ある身分の高い人が、遠い国に行った。王位を受けて帰るためであった。
彼は自分の十人のしもべを呼んで、十ミナを与え、彼らに言った。『私が帰るまで、これで商売しなさい。』
しかし、その国民たちは、彼を憎んでいたので、あとから使いをやり、『この人に、私たちの王にはなってもらいたくありません。』と言った。」と、たとえを話されました。
これはイエス様が、30数年前の出来事である、ヘロデ大王の息子アケラオのことを引用して話されたのです。
ヘロデ大王が紀元前4年に死ぬと、その遺言によってアケラオが王位を継ぐことになっていました。
それゆえローマ皇帝の許可を得る為にローマに赴いたのです。しかしアケラオは、その頃エルサレムの神殿において、三千人のユダヤ人を殺しました。それで、その当時のユダヤの指導者たちは、彼が王位を継承することを良くは思わず、ローマに赴き、ローマ皇帝に直訴したのです。
直訴は受け入れられ、ローマ総督が赴任することになったのですが、結局ローマ皇帝は、アケラオをイドマヤ・ユダヤ・サマリヤの王とすることを許可したと言うわけです。
イエス様は、真に「ユダヤ人の王」として、イスラエルに来られました。しかしユダヤ人はイエス様を拒否したのです。
使徒ヨハネが書き記した通りです。
『この方はご自分の国に来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。(ヨハネの福音書1:11)』
アケラオがユダヤの王として戻って来たように、主イエス様もユダヤ人の王として、主の主、王の王として戻って来られます。
それが「再臨」です。
「さて、彼が王位を受けて帰って来たとき、金を与えておいたしもべたちがどんな商売をしたかを知ろうと思い、彼らを呼び出すように言いつけた。」
ここに大切な真理があります。イエス様が呼び出すように言われたのは、「しもべたち」であることです。
しかも遠い国に行く前に、一ミナを預けていったしもべたちなのです。
それではイエス様が、しもべたちに預けたと言う一ミナとは、具体的に何を指すのでしょうか。
ギリシャ通貨一ミナは、ローマ通貨に換算すれば百デナリとなります。労働者の約四ヵ月分の賃金に相当します。
イエス様は、お金の価値のことを言っておられるのでしょうか。いいえ違うのです。このたとえ話の主人は、十人のしもべに全く同じ金額一ミナを与えられたのです。
と言うことは、タラント(能力・個性)ではなく、皆が共通するものになるはずです。
それは、「時間」です。あるいは、その人の命、あるいは人生とも言えるかも知れません。それをどのように使うかが、問われています。
自分の為に使うのか、あるいは主イエス様の為に使うのか?》