◇◆◇日々のみ言葉
2018年4月2日(月)
◎聖書箇所【ルカの福音書20章39節~40節】
20:39 律法学者のうちのある者たちが答えて、「先生。立派なお答えです。」と言った。
20:40 彼らはもうそれ以上何も質問する勇気がなかった。
◎ショートメッセージ
《実は、この後の出来事をルカは割愛しています。
マタイの福音書によりますと、サドカイ人たちが黙らせられ、退散させられた事を聞いたパリサイ人や律法学者たちは、再び会議を開いて、また「間者」を送り込んで来るのです。
おそらく、イエス様に、「先生。立派なお答えです。」と言った律法学者が、議会へ報告に行ったと思われます。
そして今度は最強の律法の専門家をよこして来ました。聖書は名前を明らかにはしていませんが、議員でありパリサイ人であることは、間違いありません。
さて、マタイの福音書には、
『パリサイ人たちは、イエスがサドカイ人たちを黙らせたと聞いて、一緒に集まった。そして、彼らのうちのひとりの律法の専門家が、イエスをためそうとして、尋ねた。
「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」
そこで、イエスは彼に言われた。
「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。」(マタイの福音書22:34~22:40)』と、書かれているからです。
このマタイの福音書の記事が、ルカの福音書20章40節と41節の間に起こった出来事なのです。
その質問の裏には、神様に従うのか、あるいは異邦人(ローマ帝国)に従うのか、と言う魂胆があったかと思われます。なぜなら、ユダヤ人が毎年納める一デナリの税金の是非が論議されたからです。
イエス様は、すべてお見通しであり、最高の答えを言われます。
「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
これがたいせつな第一の戒めです。
『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。」
『律法全体と預言者』とは、当時の旧約聖書の別名です。旧約聖書は、この二つの戒めによって要約されることを、イエス様は私たちに教えているのです。
つまり「神様を愛し、自分を愛し、自分と同じように他人をも愛しなさい。」と言うことであり、この順番が非常に大切なのです。
神様を愛する者でなければ、自分を愛することは出来ません。また、自分を愛することが出来ない者は、他人を愛することは出来ないのです。
だからこそ、神様から愛されていることを知ること、悟ること、感じること、そして体験することが非常に重要なのです。
それこそが、信仰を成長させてくれるのです。
イエス様は、あなたを本当に愛しておられるのです。》