◇◆◇日々のみ言葉
2018年4月8日(日)
◎聖書箇所【ルカの福音書21章3節~4節】
21:3 それでイエスは言われた。「私は真実をあなたがたに告げます。この貧しいやもめは、どの人よりもたくさん投げ入れました。
21:4 みなは、あり余る中から献金を投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、持っていた生活費の全部を投げ入れたからです。」
◎ショートメッセージ
《イエス様と弟子たちは、今エルサレムの神殿の中にいます。そして婦人の庭に移動し、大きな献金箱の真ん前にイエス様は座られました。
マルコはこのように平行記事を書き知るしています。
『それから、イエスは献金箱に向かってすわり、人々が献金箱へ金を投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持ちが大金を投げ入れていた。
そこへひとりの貧しいやもめが来て、レプタ銅貨を二つ投げ入れた。それは一コドラントに当たる。
すると、イエスは弟子たちを呼び寄せて、こう言われた。
「まことに、あなたがたに告げます。この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れていたどの人よりもたくさん投げ入れました。みなは、あり余る中から投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。」(マルコの福音書12:41~12:44)』
金持ちたちは、誰が一番大きな音を神殿中に響かせるのか競争していました。イエス様はそれをご覧になられて、どのように思われたのでしょうか。
そして次に、ひとりの貧しいやもめが来て、レプタ銅貨を二つ投げ入れたのです。レプタ銅貨はローマの一番最小の通貨であって、一デナリの128分の1にあたります。
一デナリは、労働者の一日働いて得ることの出来る賃金ですから、借りに一万円としますと、一レプタは128分の1ですから、約78円になります。
そして一コドラントもローマ通貨です。それは二レプタに値しますので、約156円ほどになります。
イエス様は弟子たちに、
「私は真実をあなたがたに告げます。この貧しいやもめは、どの人よりもたくさん投げ入れました。みなは、あり余る中から献金を投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、持っていた生活費の全部を投げ入れたからです。」と言われました。
それでは、どうしてイエス様はこのことを知ったのでしょうか。前もってやもめに聞いたのでしょうか。それともマルコやマタイが、後になってそのやもめに聞き出したのでしょうか。
いいえ。違うのです。やもめは、そこにイエス様がおられることを知りませんでした。やもめは、心の中に示され、そして持っている生活費の全部を、全財産を捧げたのです。イエス様は神様ですから、そのことを超自然的に知っていたわけです。
ところで、この話はこれで終わってしまうのでしょうか。私はそう思えないのです。
全財産を捧げたやもめは、どうやってその日の夕食から食べて行けるのでしょう。彼女は飢え死にしてしまうのでしょうか。
そんなことは有るはずがありません。
この後、イエス様が、他の人を用いて、たくさんの祝福を彼女にもたらしたと、私は堅く信じているのです。
すべてを神様に捧げた者が、食べる物も住む家も何も無くなって、行き倒れになって死んで行くとしたら、まさしく聖書の真実と真理から、かけ離れてしまいます。そんなことを生きた神様が許されるはずがありません。
もしそんなことが起こったとしたら、まさに神は死んでしまったことになってしまいます。
ヘブル書の著者は、はっきりと述べています。
『イエス・キリストは、昨日も今日も、いつまでも、同じです。(ヘブル人への手紙13:8)』》