◇◆◇日々のみ言葉
2018年4月19日(木)
◎聖書箇所【ルカの福音書21章23節~24節】
21:23「その日、悲惨なのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。この地に大きな苦難が臨み、この民に御怒りが臨むからです。
21:24 人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は、十二使徒に言われました。
「エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。
そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都にはいってはいけません。
これは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。」
この時、「書かれているすべてのこと」とは、旧約聖書ではなく、紀元70年には、すでに存在していた三つの共観福音書を指していることは、昨日学びました。
なぜ、そのように私がはっきりと言えるのかと言いますと、イエス様が言われた、本日のみ言葉の聖書箇所に、そのヒントが、その布石があるからです。
それは、「異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。」と言う言葉です。
異邦人の使徒パウロの出現によって、すでに福音は異邦人に語られていますし、霊的イスラエルは、異邦人の中において、主イエス様を信じる者へと移されたからです。
また、エルサレム滅亡によって、この時からユダヤ人は全世界に散り散りになって行きます。
そして、第二次世界大戦終了後に、ユダヤ人は、神様がアブラハムに約束されたパレスチナに、戻り始め、集まりイスラエルを建国するのです。
今、現在、中東問題は解決されず、またイスラエルと言う国は、本当に実在しています。
イスラエルの国が再建されることが、「終わりの時代」のスタートとなりますので、私たちは、すでに終わりの時代が始まってから、70年以上が経過した時に生きていることになります。
「その日、悲惨なのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。この地に大きな苦難が臨み、この民に御怒りが臨むからです。」
この預言は、余りにも残酷かつ悲惨なことが、包囲されたエルサレム市内において、起きることを言われています。
ただし、エルサレム教会のクリスチャンは、身重の女と乳飲み子を持つ女であっても、クリスチャンの兄弟姉妹が力を貸して僅かな隙をついて、エルサレム脱出に成功します。
よってイエス様が言われたのは、再びローマ軍によって囲まれた、エルサレムに残った、クリスチャン以外の身重の女と乳飲み子を持つ女に当てはまることになります。
何が起こるのか、そのことについては、書くことを差し控えたいと思います。興味のある方は、ぜひフィラフィウス・ヨセフスが書いた「ユダヤ戦記」を読まれることを、お勧めします。》