◇◆◇日々のみ言葉
2018年4月28日(土)
◎聖書箇所【ルカの福音書22章3節】
22:3 さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった。
◎ショートメッセージ
《昨日からルカの福音書の学びは22章に入っています。
ルカは、
『さて、過越の祭りといわれる、種なしパンの祝いが近づいていた。祭司長、律法学者たちは、イエスを殺すための良い方法を捜していた。というのは、彼らは民衆を恐れていたからである。(ルカの福音書22:1~22:2)』と、
書いていますが、実は、少し時制を戻して書いています。
すでに、19章において、イエス様が子ろばに乗って、エルサレムに入場することを書き記しています。
その日は日曜日であって「シュロの日」と言われています。そしてその週の金曜日に、イエス様は十字架にかけられるのです。
さらに、「シュロの日」の後に起こった出来事を、20章から21章まで書いています。
よって、
『さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった。』とは、少し前の出来事になります。
それでは、いったい何時、ユダにサタンが入ったのでしょうか。サタンは、餌がなければやっては来ません。またその人に罪がなければ、その人の霊と魂を支配することは出来ないのです。
「サタンが入った」とは、その時、ユダがサタンの支配下に入ったと言うことを意味しています。
その瞬間とも言うべき出来事を、ヨハネは書き記しています。
『イエスは過越の祭りの六日前にベタニヤに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。
人々はイエスのために、そこに晩餐を用意した。そしてマルタは給仕していた。ラザロは、イエスとともに食卓に着いている人々の中に混じっていた。
マリヤは、非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエスの足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油のかおりでいっぱいになった。
ところが、弟子のひとりで、イエスを裏切ろうとしているイスカリオテ・ユダが言った。
「なぜ、この香油を三百デナリに売って、貧しい人々に施さなかったのか。」
しかしこう言ったのは、彼が貧しい人々のことを心にかけていたからではなく、彼は盗人であって、金入れを預かっていたが、その中に収められたものを、いつも盗んでいたからである。(ヨハネの福音書12:1~12:6)』
マリヤは、自分の花嫁道具とも言うべき、労働者の三百日分の給金に値する、貴重なナルドの香油三百グラムを取って、イエス様の足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐったのです。
共観福音書では、『弟子たちは憤慨した』と書かれており、ヨハネによれば、イスカリオテ・ユダが、マリヤを咎め立てたのです。
怒りこそが、サタンを呼び寄せる、最も強い餌となります。また常習的に盗みを行なっていたユダは、罪の悔い改めをしていませんから、絶好の餌食なのです。
この時、ユダの心の中にサタンが忍び込んだのです。》