• 日々のみ言葉 2018年4月29日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年4月29日(日)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書22章4節~6節】
    22:4 ユダは出かけて行って、祭司長たちや宮の守衛長たちと、どのようにしてイエスを彼らに引き渡そうかと相談した。
    22:5 彼らは喜んで、ユダに金をやる約束をした。
    22:6 ユダは承知した。そして群衆のいないときにイエスを彼らに引き渡そうと機会をねらっていた。

    ◎ショートメッセージ
    《『さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった。(ルカの福音書22:3)』

     イエス様がろばの子に乗ってエルサレム入場する前に、ベタニヤのマルタとマリヤの家で起こった出来事が引き金となって、イスカリオテのユダは、悪魔のささやきに耳を傾けたに違いありません。

     マリヤが、自分の嫁入り道具とも言うべき、その時にはすでにいなかった両親から、財産分与でもあったと思われる、純粋なナルドの香油三百グラムを、惜しげもなく、イエス様の頭にふり注いだのです。
     何と一グラムが、一デナリの価値があると言うのです。労働者三百日分の賃金に値すると言うわけです。

     それを見ていたイスカリオテのユダは、憤慨し、マリヤを咎めます。
     その後にイエス様が言われた言葉にユダは幻滅し、イエス様を裏切り、議会に引き渡すことを決断するのです。

     マタイの福音書によれば、
    『するとイエスは彼らに言われた。
    「なぜ、この女を困らせるのです。私に対して立派なことをしてくれたのです。貧しい人たちは、いつもあなたがたと一緒にいます。しかし、私は、いつもあなたがたと一緒にいるわけではありません。
     この女が、この香油を私のからだに注いだのは、私の埋葬の用意をしてくれたのです。
     まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」
     そのとき、十二弟子のひとりで、イスカリオテ・ユダという者が、祭司長たちのところへ行って、こう言った。「彼をあなたがたに売るとしたら、いったいいくらくれますか。」すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。(マタイの福音書26:10~26:15)』と書かれているからです。

     ユダは、イエス様こそが、ローマ帝国からユダヤを解放してくれる政治的メシヤだと信じていました。他の使徒たちと同じように。いや、もしかしたらそれ以上に。
     金勘定が出来たユダは、三百デナリあれば、かなりの傭兵を雇うことが出来たと考えたかも知れません。しかしイエス様は、笑いながらマリヤのした行為を褒めたのです。しかもご自身の「埋葬の準備だ」と言いながら。
     この時、ユダの心が崩れ落ちたのです。ユダは、銀貨三十枚を手にします。

    『私は彼らに言った。
    「あなたがたがよいと思うなら、私に賃金を払いなさい。もし、そうでないなら、やめなさい。」
     すると彼らは、私の賃金として、銀三十シェケルを量った。主は私に仰せられた。
    「彼らによって私が値積もりされた尊い価を、陶器師に投げ与えよ。」
     そこで、私は銀三十を取り、それを主の宮の陶器師に投げ与えた。『(ゼカリヤ書11:12~11:13)』と、書かれている通りに、この預言が成就するのです。

     ユダは、金入れを預かっていましたから、自由に別行動をすることが出来たのです。他の使徒の誰にも怪しまれずに。》

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