• 日々のみ言葉 2018年5月28日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年5月28日(月)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書22章49節~51節】
    22:49 イエスの回りにいた者たちは、事の成り行きを見て、「主よ。剣で打ちましょうか。」と言った。
    22:50 そしてそのうちのある者が、大祭司のしもべに撃ってかかり、その右の耳を切り落とした。
    22:51 するとイエスは、「やめなさい。それまで。」と言われた。そして、耳にさわって彼を直してやられた。

    ◎ショートメッセージ
    《ここで、少し前にイエス様が言われた「剣」が登場します。

    『「しかし、今は、財布のある者は財布を持ち、同じく袋を持ち、剣のない者は着物を売って剣を買いなさい。あなたがたに言いますが、『彼は罪人たちの中に数えられた。』と書いてあるこのことが、私に必ず実現するのです。私にかかわることは実現します。」
     彼らは言った。「主よ。このとおり、ここに剣が二振りあります。」
     イエスは彼らに、「それで十分。」と言われた。(ルカの福音書22:36 ~22:38)』

     三つの共観福音書を知っていたヨハネは、晩年、その福音書に、同一場面について、このように書き記しています。

    『シモン・ペテロは、剣を持っていたが、それを抜き、大祭司のしもべを撃ち、右の耳を切り落とした。そのしもべの名はマルコスであった。(ヨハネの福音書18:10)』

     ここから、ルカの福音書に書かれた「そのうちのある者」とは、シモン・ペテロであったことが分かります。そればかりではありません。耳を切り落とされ、そしてイエス様がいやして下さった大祭司のしもべの名前が、何と「マルコス」であったことが分かります。

     ヨハネの福音書は、一番最後に書かれた福音書で、「第四福音書」と別名で呼ばれています。この福音書は、神の子であるイエス・キリストに焦点を当てて、イエス様が神様であられることを説き明かすことに重点が置かれています。
     ここに名前が掲載されているマルコスは、後にクリスチャンとなったからこそ、ヨハネがその名前を福音書に残したのです。
     ヨハネがエペソ教会の長老として、またイエス様を直に知っている最後の生き残りの使徒として、主の群れを導いている時に、このマルコスが生き残っていたかどうかは分かりかねます。もし耳を切り落とされた時が、ヨハネと同じくらいの年であったとしたら、まだ健在であったかも知れません。

     十一人の弟子たちは、剣を二振り持っていました。一振りはシモン・ペテロが、そしてもう一振りは、おそらく熱心党員であったシモンが持っていたとも思われます。腕に覚えがなければ、熱心党などには入らないからです。

     さて、一振りの剣によって、大祭司のしもべが救われました。この為に、イエス様は剣を用い、そしてシモン・ペテロを用いられたのです。

     神様にとっては、すべてが益となり得るのです。まさしくパウロの言う通りです。

    『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙8:28)』

     ここで大切な真理があります。
     実はペテロは失敗したのです。そしてその失敗を補い、またマイナスをプラスに変えたのは、主イエス様のペテロに対する愛と哀れみでもあります。
     何と素晴らしいイエス様ではないでしょうか。》

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