◇◆◇日々のみ言葉
2018年7月31日(火)
◎聖書箇所【ルカの福音書24章45節~48節】
24:45 そこで、イエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、
24:46 こう言われた。「次のように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、
24:47 その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる。
24:48 あなたがたは、これらのことの証人です。」
◎ショートメッセージ
《 イエス様は言われました。
「私がまだあなたがたと一緒にいた頃、あなたがたに話した言葉はこうです。私についてモーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就するということでした。」
ここでイエス様が、「モーセの律法と預言者と詩篇」と言っていますが、これはヘブル語聖書正典の三区分を表わしています。第三区分の「諸書」は、その巻頭の詩篇で代表させています。また歴史書は預言者に含まれています。
つまり旧約聖書のことをイエス様は言っておられるのです。
その次に、ルカは、
「そこで、イエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、こう言われた。」と書いており、ここでは、はっきりと「聖書」と明確にしています。
「次のように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる。」
実際には、このような記述は、旧約聖書のどこにもありません。もしあるとしたら『ヨナ書』から、抜粋して語られた可能性は非常に高いと思われます。
マタイの福音書によりますと、イエス様はこのように言われました。
『「悪い、姦淫の時代はしるしを求めています。だが預言者ヨナのしるしの他には、しるしは与えられません。
ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。
ニネベの人々が、さばきのときに、今の時代の人々と共に立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし、見なさい。ここにヨナよりもまさった者がいるのです。」(マタイの福音書12:39~12:41)』と。
次に「あなたがたは、これらのことの証人です。」とも言われましたが、「これらのこと」とは、「主イエス様の十字架の贖いの死と、三日目によみがえられたこと」を指し示しています。
イエス様が死なれたことは、ヨハネ、ペテロ、女たち、イエス様を十字架から降ろして墓に葬ったアリマタヤのヨセフとニコデモ、刑を執行した百人隊長とローマ兵、そして一部始終を見届けた大祭司カヤパ、祭司長たち、パリサイ人や律法学者たち、数え切れないほどのユダヤ人の人々が証人になることでしょう。
しかし三日目によみがえられたことを、身も持って体験した証人は、非常に数が少ないのです。
そしてこの少数派の人々を用いて、主イエス様は、これから福音を広げて行かれます。
福音とは、「良き知らせ」であって、何の罪も無いイエス様が、身代わりとなって死んで下さり、本来私たちが受けるべきすべての刑罰を一身に受けてくださったこと。そしてそれを信じ、口で告白した者には、「永遠の命」が与えられることです。》