◇◆◇日々のみ言葉
2018年8月24日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き1章15節~19節】
1:15 そのころ、百二十名ほどの兄弟たちが集まっていたが、ペテロはその中に立ってこう言った。
1:16「兄弟たち。イエスを捕えた者どもの手引きをしたユダについて、聖霊がダビデの口を通して預言された聖書の言葉は、成就しなければならなかったのです。
1:17 ユダは私たちの仲間として数えられており、この務めを受けていました。
1:18(ところがこの男は、不正なことをして得た報酬で地所を手に入れたが、まっさかさまに落ち、からだは真二つに裂け、はらわたが全部飛び出してしまった。
1:19 このことが、エルサレムの住民全部に知れて、その地所は彼らの国語でアケルダマ、すなわち『血の地所』と呼ばれるようになった。)
◎ショートメッセージ
《ここで、ルカが書き記している「その頃」とは、イエス様がよみがえられてから四十日目を指し示します。おそらく、イエス様が昇天されてからすぐのことだと思われます。
何と、ヨハネ・マルコの二階の大広間に、120名ほどの兄弟たちが集まっていたのです。その中に、イエス様の弟であるヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンもいることになります。
その兄弟たちに、大切な話があると、真中に立って切り出したのです。この場面から、ペテロこそが、使徒たちのリーダーとして自他共に認められていたことが分かります。
ペテロは、まず最初に、かつては十二使徒の一人で、主のみわざを共に行なったイスカリオテ・ユダの話から始めました。
「兄弟たち。イエスを捕えた者どもの手引きをしたユダについて、聖霊がダビデの口を通して預言された聖書の言葉は、成就しなければならなかったのです。ユダは私たちの仲間として数えられており、この務めを受けていました。」
ここでペテロは、ダビデのうたった詩篇を引用しています。
『私が信頼し、私のパンを食べた親しい友までが、私にそむいて、かかとを上げた。(詩篇41:9)』
ここからも、ペテロ、そして当時のユダヤの人々が、聖書が手元に無くても、み言葉に通じていたことが分かります。
ペテロは、「成就しなければならなかったのです。」と言っていますが、しかしダビデのうたった詩篇には、裏切ることだけが書かれてあって、死ぬこと、すなわち滅びることは、書かれてはいないのです。
私たちは、このペテロの言動から、「イスカリオテのユダは、生まれた時から、主イエス様の十二使徒と選ばれ、そして裏切り首を吊って死ぬ運命であったに違いない。」と思いやすいのです。
そうではないのです。
イエス様は、本当に十二使徒を愛されたのです。イスカリオテのユダも例外ではありません。イエス様は、最後まで、ユダに悔い改める機会を与え続けたのです。
ご自身のもとへ、十字架の御もとに戻って来ることを願い続けたのです。
しかし、ユダは、主イエス様の差し伸べた愛の手を、イエス様のお心を振り払ったのです。振り切ったのです。それ故、滅んで行ったのです。
明日も同じ箇所から考えて見たいと思います。》