◇◆◇日々のみ言葉
2018年9月14日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き2章14節~15節】
2:14 そこで、ペテロは十一人とともに立って、声を張り上げ、人々にはっきりとこう言った。「ユダヤの人々、ならびにエルサレムに住むすべての人々。あなたがたに知っていただきたいことがあります。どうか、私の言葉に耳を貸してください。
2:15 今は朝の九時ですから、あなたがたの思っているようにこの人たちは酔っているのではありません。」
◎ショートメッセージ
《シモン・ペテロと十一使徒たち、そしてヨハネ・マルコの家の二階の大広間にいた弟子たちは、大勢の群衆が集まって来たことが分かっていたはずです。
なぜなら人々の足音、そしてその物声が近づいて来ることが分かったからです。
その時、男性だけで三千人が救われることになります。三千人と言いましても、集まって来た人々全員救われたのではありません。中には疑う者たちも大勢いたはずです。
『しかし、ほかに「彼らは甘いぶどう酒に酔っているのだ。」と言ってあざける者たちもいた。』からです。
また、ユダヤ人は常に家族単位で行動していましたから、よって少なくとも、女と子供を併せ、一万人近くの人々が、集まって来たに違いありません。
ヨハネ・マルコの家は、道路に面していたようです。それでも、神殿に続くメイン道路ではなかったと思われます。もし神殿に続くメイン道路であったとしたら、イスカリオテのユダは簡単にローマ兵や祭司長たちを連れて来ることが出来たはずですから。
二階の大広間がステージのようになっていたに違いありません。シモン・ペテロは立って、下の道路に集まっている大勢の群衆に向かって話始めたのです。
「ユダヤの人々、ならびにエルサレムに住むすべての人々。あなたがたに知っていただきたいことがあります。どうか、私の言葉に耳を貸してください。」
この言葉には、威厳と力がありました。シモン・ペテロの声は、まさしく朗々と響き渡ったに違いありません。
良いですか。
この時代には、マイクなどないのです。
しかも群衆は、「これはいったい何事だ。」「朝から酔っ払っているのだ。」と騒いでいるのです。
彼らを静めなければなりません。
だからこそ、シモン・ペテロは、
「どうか、私の言葉に耳を貸してください。」と始めたのです。
そして、間を置いてから、
「今は朝の九時ですから、あなたがたの思っているようにこの人たちは酔っているのではありません。」と続けたのです。
この時が朝の九時とすると、聖霊降臨は、それよりも前になるわけです。いよいよシモン・ペテロの最高の説教が始まろうとしています。》